令和03年06月02日
三重の実物図鑑 特集展示「いにしえの津」を開催します
三重県総合博物館(MieMu)が所在する津は、中世には安濃津(あのつ)の湊を中心に栄え、近世では津藩の城下町として賑わいました。そうした津に関係する様々な館蔵資料12点を展示し、かつての津の町の様子の一端を紹介します。
1 期間:令和3年6月19日(土)から7月18日(日)までの開館時間中
2 場所:三重県総合博物館3階 実物図鑑人文コーナー(津市一身田上津部田3060)
どなたでも無料でご覧いただけます。
3 主な展示品
・岩田橋の擬宝珠(ぎぼし)
津藩2代藩主藤堂高次によって架けられた岩田橋の欄干の擬宝珠で、津の鋳物師、辻但馬守吉種
(つじたじまのかみよしたね)・辻越後守重種(つじえちごのかみしげたね)兄弟の作で、寛永12
(1635)年の年号の銘があります。
・津城の鯱瓦(しゃちがわら)
個人の収集資料で、津城で使われた瓦だと伝わるものです。
・藤堂高虎書状
津藩初代藩主藤堂高虎による書状です。宛て先は不鮮明ですが、30個入りのアワビ2桶が到来した
ことや、大坂城築城のことなど7か条を記したものです。
・藤堂高次書状
宛て先、年代ともに不明ですが、鯉と吉野葛を贈られたことに対する礼状です。
・古安東焼 色絵草花文手鉢(こあんとうやき いろえそうかもんてばち)
安東焼は、寛保年間(1741から44)に津藩が萬古焼の沼波弄山(ぬなみろうざん)の弟子瑞牙
(ずいが)を招いて、安東村(現在の津市長岡町付近)で始まったものです。本作品は、安東焼が幕
末に復興される以前の、数少ない古安東焼です。
岩田橋の擬宝珠

藤堂高次書状
