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三重県総合博物館 > コレクション > スタッフのおすすめ > カナマルマイマイ

カナマルマイマイ(Satsuma japonica kanamarui

資料名 学名
Satsuma japonica kanamarui (Hirase,1909)
資料番号 阿部コレクション No.285
分類 軟体動物門
腹脚網
柄眼目
ナンバマイマイ科
絶滅の
危険性
環境省:絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)

三重県:絶滅危惧ⅠB類(EN)
採集日 昭和58(1978)年11月12日 採集地 いなべ市藤原町(旧員弁郡藤原町)篠立
解説 カナマルマイマイは、鈴鹿市出身の貝類研究家 金丸但馬(かなまる たじま)さんが藤原町で発見した陸貝(いわゆる「カタツムリ」のこと)の一種で、明治42(1909)年に新しい種として記載されました。その種名は、金丸さんの名前にちなんで名付けられ、学名には、kanamarui(カナマルイ)と表記されています。
カナマルマイマイは、三重県の鈴鹿山脈北部に位置する御池岳・藤原岳を中心とする石灰岩地域に分布する貴重な生きものです。
殻は、直径が30mm程度、殻高が12mm程度の大きさで、殻の周縁が著しく角張っているのが特徴です。殻の色は、褐色がかっているものから白色に近いものまであります。ふだんは、低木の根元や下草などにいますが、雨が降ると石灰岩質の岩の表面で活動します。

藤原岳周辺の石灰岩地域は、屈指の陸産貝類の宝庫として知られていて、カナマルマイマイ以外にもこの地域特有のカタツムリの仲間がたくさん見られます。

『三重県レッドデータブック2015』では、絶滅の危険性について絶滅(EX)・野生絶滅(EW)・絶滅危惧ⅠA類(CR)・絶滅危惧ⅠB類(EN)・絶滅危惧Ⅱ類(VU)・準絶滅危惧(NT)・情報不足(DD)の7つに分類しています。「カナマルマイマイ」は、近い将来に絶滅の危険性が高い種であることから絶滅危惧ⅠB類(EN)に分類されています。

2019/01/06更新

 
「カナマルマイマイ」の殻
「カナマルマイマイ」
いなべ市藤原町篠立にて平成19(2007)年5月20日に撮影
ページID:000061492