ハヤブサ(Faloo peregrinus (Tunstall
学名
資料名
Faloo peregrinus (Tunstall,1771)
和名
ハヤブサ資料番号
AV-0877
分 類
タカ目
ハヤブサ科寸 法
オス:420ミリ
捕獲日
平成6(1994)年7月1日
絶滅の
危険度環境省 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
三重県 繁殖個体群 絶滅危惧ⅠA類(CR)
越冬個体群 絶滅危惧ⅠB類(EN)
捕獲地
津市河芸町(旧安芸郡河芸町)
解 説
ハヤブサは、中型の猛禽類(もうきんるい)で、ほぼ世界中で見ることができます。頬には黒いひげ状の部分があって、白い腹部には灰黒色の横縞(よこしま)模様があります。海岸の岩場などが繁殖、狩りの場としています。主な獲物は、小型のシギやチドリから中型のハトやカモです。ハヤブサは、とても素早い動きで獲物を捕らえます。その早さは、時速300キロにもなるといわれています。新幹線の「のぞみ」と同じスピードで獲物を蹴り落として空中でキャッチします。獲物をしっかりとつかむために、足には鋭いツメがあります。この習性を利用して、古くから日本やヨーロッパでは鷹狩りに用いられてきました。一年を通して見られる留鳥で、県内では鳥羽市や尾鷲市、熊野市などで繁殖が確認されています。
生息環境の悪化で『三重県レッドデータブック2005』では「絶滅危惧ⅠA(CR)【繁殖個体群】、絶滅危惧ⅠB(EN)【越冬個体群】」に、国のレッドデータブックでは「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」に分類され、絶滅が危惧される種のひとつとされています。さらに「種の保存法」(「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」)で「国内希少野生動植物種」の指定を受けていて、全国でも貴重な生きものといえます。 (I)
※ 『三重県レッドデータブック2005』では、絶滅の危険性について絶滅(EX)・野生絶滅(EW)・絶滅危惧ⅠA類(CR)・絶滅危惧ⅠB類(EN)・絶滅危惧Ⅱ類(VU)・準絶滅危惧(NT)・情報不足(DD)の7つに分類しています。