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三重県総合博物館 > コレクション > スタッフのおすすめ > プロバクトロサウルス

プロバクトロサウルス(Probactrosaurus sp.) 

資料名  プロバクトロサウルス 登録番号  Fo 2287
学 名  Probactrosaurus sp. 原標本 中国科学院古脊椎動物
     古人類研究所
(IVPP) 蔵
分 類  鳥盤目
 鳥脚類
 イグアノドン科
寸 法  全長 418cm
 高さ 250cm
 幅  160cm
時 代  中生代 白亜紀前期 (1億2,500万年~9,400万年前  
産 地  中国 内モンゴル自治区阿拉善(アルシア)盟  
解 説
 今回ご紹介するプロバクトロサウルスは、中国とソ連の共同古生物学探検隊の調査により、中国 内モンゴルの白亜紀前期(1億2500万年~9400万年前)の地層から発見されました。植物食で、4足、時に2足歩行の恐竜です。詳しい歯の研究からイグアノドン科のなかでも進化のすすんだ種類であることがわかっています。
 イグアノドン科の恐竜は、世界各地から見つかっていますが、日本でも福井県勝山市北谷町の手取層群から頭や背骨、尾の骨、歯などが発見されています。最初、プロバクトロサウルスに近い恐竜であると考えられましたが、研究の結果、新属新種であることがわかり、正式にフクイサウルス・テトリエンシスという学名がつけられました。県内鳥羽市からも、イグアノドン類の3本指の足跡化石が見つかっています。鳥羽の足跡化石については、また後日このコーナーでご紹介する予定です。  

 プロバクトロサウルスという名は、「バクトロサウルス」という恐竜の名に「以前の、前の」を表す接頭語「プロ(pro-)」が付いたもので、「バクトロサウルス以前の恐竜」という意味になります。白亜紀前期に世界中で繁栄したイグアノドンは、フクイサウルス⇒プロバクトロサウルス⇒バクトロサウルスなどの過程を経て、白亜紀後期には、ハドロサウルス科へと進化していきました。

 プロバクトロサウルスの前脚には指が5本あり、そのうち第1指(親指)はとげ状になっていて、スパイクのような足で敵から身を守っていたと考えられます。後脚は太く、3本の指があります。
 
前足 後足
←横から見たところです。
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