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ごあいさつ

三重県立美術館では、県民ギャラリーにおいて、三重県にゆかりのある美術家の創作活動を紹介する展覧会を、機会あるごとに開催いたしております。1987年には、『足代義郎展──「人」と色彩の交感──』と『片山義郎展──凝縮されたいのち・かたまり』、1988年には、『没後10年記念 林義明展──自然の精を描く』、1989年には、『鹿子木孟郎水彩・素描展』、1990年には、『榊原一廣とその周辺展』を開催しましたが、このたび、『三輪勇之助展』を開催することになりました。

三重県四日市市浜町に生まれた、三輪勇之助(1920−1990)は、旧富田中学校(現・県立四日市高校)を卒業後、上京して旧多摩帝国美術学校(現・多摩美術大学)に入学。戦後、山崎醇之輔の主宰する人形劇団「童夢」の舞台・人形美術などを担当しながら創作活動に励み、 1967年には第10回安井賞候補となりました。候補作品の1点≪明治の館≫は、現在、神奈川県立近代美術館に所蔵されております。また、翌年の第11回安井賞候補新人展にも出品。出品作≪司令部跡の階段≫は東京国立近代美術館の買い上げとなりました。以後、二紀会の会員として活動を続け、二重画像(ダブル・イメージ)による独自の絵画世界を開拓しました。

本展では、超現実主義的な習作を経て、重厚な形態と色彩のうえに、鋭い線描で人物や動物を描いた初期の作品から、建築や草花、裸婦をモティーフにした晩年の幻想的な作品まで、油彩・素描など85点を紹介いたします。最後に本展開催にあたり、貴重な作品を快くご出品いただきましたご遺族、ご所蔵家ならびに関係各位、またご後援いただきました四日市市と四日市市教育委員会に厚くお礼申し上げます。

1991年6月

三重県立美術館
(財)岡田文化財団

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