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美術館 > 展覧会のご案内 > 企画展 > 2007 > 浮世絵・夢と情報をのせたメディア (2007.7-9)

【浮世絵・夢と情報をのせたメディア】

会   期:  2007年7月24日(火)~9月17日(月・祝)

休館日:  毎週月曜日(ただし、9月17日は開館)

開館時間: 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

観覧料:  一般=900(700)円 高・大生=700(500)円 小・中生=500(300)円

  • (  ) 内は、前売り・20名以上の団体料金
  • 三重県立美術館メールマガジンの各最新号をプリント・アウトしたもの、もしくは携帯電話の受信画面を示していただければ、前売り料金でご観覧いただけます。
  • 身体障害者手帳等をお持ちの方及び付き添いの方1名は観覧無料

会  場: 三重県立美術館(津市大谷町11 電話059-227-2100)

主  催: 三重県立美術館、かめやま美術館

 

現在は美術作品として鑑賞する機会の多い浮世絵も、実際にそれらが制作された江戸時代には、庶民に情報や夢を伝えるメディアとして幅広い役割を担っていました。浮世絵の重要なジャンルである「役者絵」「美人画」は、現在でいうところのブロマイドや芝居のちらし、グラビアなどにあたり、広告・宣伝という重要な役割を果たしました。また、江戸時代後期に浮世絵の主要ジャンルに加わった「風景画」は、旅行ガイドあるいは旅土産として活用されていたのです。

しかしながら、浮世絵に描きこまれたものは、実用的な情報だけではありませんでした。現実の世界に主題を求めながらも、作り手たちによる脚色や、構図、彩色等表現上の創意工夫により、浮世絵は、みるものに楽しみを与え、同時に造形的魅力をも獲得したといえるでしょう。

今回の展覧会は、かめやま美術館が所蔵する[東海道五十三次]を中心に構成します。歌川広重の出世作として広く知られる保永堂版[東海道五拾三次]は当時ベストセラーとなり、版を重ねました。さらに、保永堂版[東海道五拾三次]のヒットは、広重はもちろん他の絵師による同シリーズを数多く生み出す契機ともなりました。このような[東海道五十三次]シリーズのあり方は、大衆の嗜好を反映しながら成長した浮世絵の特色をよく示すものです。

本展では、広重による保永堂版[東海道五拾三次]をはじめ、さまざまな[東海道五十三次]シリーズを中心に、夢と情報を庶民に伝播した浮世絵の魅力を探ります。同時に、本展が、三重県立美術館で開催する初の浮世絵展となることから、[東海道五十三次]以外の美人画、役者絵などもあわせて展示し、江戸庶民のみならず、時代・文化的背景を超え、われわれや海外の人々をも魅了し続ける浮世絵版画の世界をご紹介します。

    
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