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ひる・とおく

 元永定正展の会期中の1月19日の土曜日に、山下洋輔(ピアノ)、小松康(ベース)、堀越彰(ドラムス)による山下洋輔ニュートリオ・ジャズコンサートを開催した。当館では作品が展示された空間で、音楽と美術が一体となった雰囲気の中でミュージアム・コンサートを開催することを大きなねらいとしている。

 

 このジャズコンサートを実施することになった理由は、元永定正の絵と山下洋輔の文による絵本『もけら もけら』(福音館書店)が1990年11月に出版されたことによる。この2人は、見るだけではなく、音の入った絵本を創ろうとしたのであった。だから、このコンサートは、本当の意味での絵本完成の機会でもあった。コンサートの冒頭で山下洋輔が、自分が担当したのは文ではなく音であったと述べていたのはその意味である。

 

 今回のジャズ・コンサートの参加者は過去の記録を一度に塗りかえる720人。会場のエントランスホールは満員で、2階のギャラリー部分まで一杯となり、身動きできないような状況であった。

 

 満員の聴衆の中で第1部『もけら もけら』コンサートが開演。スクリーンに映し出された絵本原画とジャズの演奏、16枚のスライドに合わせて変化する初公演の演奏、そして第2部ではスタンダードの演奏と、驚きを感じながらも充分すぎる満足感を得たのは私一人ではなかったろう。

 

(森本孝 三重県立美術館普及課長)

 

元永定正展より

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