調査・研究
美術館の活動の基礎には、美術に関する調査研究がある。
企画展準備の一環として、また所蔵作品および三重ゆかりの作家や作品を中心とした調査研究、さらに美術館教育、保存科学、美術情報についても調査研究が行われている。
また、個々の学芸員はそれぞれの専門領域で研究テーマを持って調査研究に取り組んでおり、これらの活動の成果は、展覧会図録などの各種刊行物を通じて、また講演会や講座等において発表している。
1997年度には、桑名麻理学芸員が美術館連絡協議会の美術館員海外研修派遣により、「マチスにおける装飾と空間の問題」を研究テーマとして、1997年12月11日から1998年3月10日までフランスにおいて調査研究を行った。
また、酒井哲郎館長と毛利伊知郎学芸員は、フランス、モン・ド・マルサン市のデスピオーヴレリック美術館において「シャルル・デスピオ展」の交換展として1997年5月24日から開催された「日本近代彫刻展 1935-1955」の作品点検、展示作業立会、開会式出席等のためにフランスへ出張した。