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B−企画展2
華麗なる世紀末・ロンドンとパリ

【ジェームス・ティソ展】

1988年5月14日(土)〜6月12日(日)

【主催】…三重県立美術館+中部読売新聞本社+読売新聞社+中京テレビ放送
【後援】…外務省+文化庁+フランス大使館+ブリティシュ・カウンシル
【協力】…(株)ブレーントラスト

【担当】…荒屋鋪透+土田真紀
【ポスターデザイン】…杉浦康平+谷村彰彦

◎ジェームス・ティソ(1936−1902)はフランス西部の港町ナントに生まれ、パリ国立美術学校で学んだ。

ティソ初期の歴史画には演劇性あふれる表現が見られる。

またサロンに出品した一連の〈近代生活〉を主題とする肖像画は大変好評であった。

パリ・コミューンに参加したティソは1871年、コミューン鎮圧後ロンドンに逃れた。

彼はロンドンでも成功をおさめ、キャスリーン・ニュートン夫人をモデルに、風俗画を多く制作している。

世紀末のパリやロンドンにおいて常に社交界の寵児であったティソは、またジャポネズリーの画家であり、1867年万国博覧会でパリを訪れていた徳川昭武の〈画学教師〉にも任命されており、わが国とも関係の深い画家である。

◎本展は日本で初めて開催されるティソの回願展であり、華やかな19世紀末の上流社会の風俗を、洗練された技法で描いた油彩・版画・素描など約90点から構成された。

◎なお、本展は、栃木県立美術館との共同企画であり、伊勢丹美術館、大丸ミュージアム横浜高島屋でも開催された。

会場風景

会場風景1

会場風景2

会場風景3

会場風景4

出品目録

油彩・パステル・水彩・素描

番号 作品名 制作年 材質・技法 寸法(p) 所蔵者
1 教会の中のマルガレーテ 1860年 油彩・パネル 67.3×91.4 英国、アントニー・ギブズ
2 放蕩息子の帰還 1862年 油彩・カンブァス 115.6×205.7 ニューヨーク、マニー・コレクション
3 「放蕩息子の帰還」習作 c.1862年 赤の色鉛筆、白色絵の具によるハイライト・青色の紙 26.7×24.9 ニューヨーク、S・バロガ
4 「放蕩息子のヴェネツィア出立」習作 c.1862年 鉛筆、白い不透明水彩によるハイライト・灰色の紙 23.5×25.2 ニューヨーク、S・バロガ
5 城壁の上の散歩 1864年 油彩・カンヴァス 52.1×44.5 アメリカ合衆国、スタンフォード大学美術館
6 姉妹 1864年 油彩・カンヴァス 57.2×35.6 英国、レディ・ソフィア・マーフィ
7 誘拐の企て 1865年 油彩・パネル 68×96 ニューヨーク、エリオット・ギャラリー
8 告解室 1865年 油彩・カンヴァス 115.4×69.2 英国、サザンプトン美術館
9 誘拐 c.1865−67年 油彩・カンヴァス 57×93 フランス、ナント美術館
10 草上の昼食 c.1865−68年 油彩・カンヴァス 30.5×52.1 ロンドン、個人蔵
11 貝殻のある静物 1866年 油彩・パネル 48.3×36.8 フロリダ、ロバート・アンド・マレーナ・ピュータボー
12 打ち明け話(告白) c.1867年 油彩・カンヴァス 86.4×71.8 東京・個人蔵
13 未亡人 1868年 油彩・カンヴァス 68.5×49.5 ニューヨークマニー・コレクション
14 昼食 c.1868年 油彩・パネル 55.9×43.2 テキサス、個人蔵
15 川辺のカフェでの逢いびき c.1869年 油彩・カンヴァス 40.6×53.5 アメリカ合衆国、個人蔵
16 日本の工芸品を眺める娘たち c.1870年 油彩・カンヴァス 38.3×30.5 シンシナティ、ハンス・ジマー夫妻
17 ある紳士の肖像 c.1868−75年 鉛筆・紙 38.3×30.5 英国、マンチェスター大学ウィットワース・アート・ギャラリー
18 フランス兵士 1870年 鉛筆・紙 12.7×30.3 ロンドン、デボンシャー公爵
19 記者を待つ(ウィルズデン連絡駅) c.1871−73年 油彩・パネル 59.4×34.3 ニュージーランド、ダニーディン美術館
20 読書 c.1872−73年 油彩・パネル 41.9×29.2 東京・個人蔵
21 コーヒーを注ぐ娘 c.1872年 鉛筆・淡黄色の紙 52×39.5(変形) ロンドン、T.S.バー
22 舟遊びからの帰り 1873年 油彩・パネル 61×43.2 アメリカ合衆国、個人蔵
23 「舟遊びからの帰り」習作 c.1873年 鉛筆・水彩・グワッシュ・青色の紙 39.4×25.4 ボストン・個人蔵
24 今なお優勢 c.1874年 油彩・カンヴァス 87.6×53.3 ニュージーランド・オークランド市美術館
25 新聞を読む c.1874年 油彩・カンヴァス 86.4×52 ロンドン、ムルジャーニファミリー・コレクション
26 しっ!(演奏会) c.1875年 油彩・カンヴァス 73.7×112.2 英国、マンチェスター市美術館
27 病みあがり c.1875−76年 油彩・カンヴァス 74.9×97.8 英国、シェフィールド市美術館
28 つかの間の嵐 c.1876年 油彩・カンヴァス 76.2×101.6 カナダ、ビーバーブルック美術館
29 男やもめ 1876年 油彩・カンヴァス 118.1×76.8 シドニー、ニュー・サウスウェールズ美術館
30 シドニー・イザベラ・ミルナー・ギブソン夫人 c.1876年 油彩・カンヴァス 138.4×94 英国、セント・エドマンズベリ美術館
31 連絡船を待つ c.1878年 油彩・パネル 26.7×35.6 北アイルランド、個人蔵
32 グリニッジの居酒屋トラファルガー 1878年 ペン・黒のインク・紙 35.5×25 アメリカ合衆国、ハーバード大学美術館(フォッグ美術館)
33 軍人の娘(病みあがり) c.1878年 油彩・パネル 36.2×21.8 英国、マンチェスター市美術館
34 港を望む部屋 c.1878年 油彩・パネル 25.4×33 ロンドン、個人蔵
35 クロッケー遊び c.1878年 油彩・カンヴァス 89.8×50.9 カナダ、ハミルトン美術館
36 ひじ掛け椅子で眠るニュートン夫人 c.1878−79年 油彩・カンヴァス 52×44.5 ロンドン、ピーター・ネイアム
37 出勤 c.1879年 油彩・パネル 43.8×25.4 ニューヨーク、エドマンド・J・アンド・スザンヌマッコーミック・コレクション
38 さようなら、マージー川にて c.1881年 油彩・カンヴァス 83.8×53.3 ニューヨーク、フォーブズマガジン・コレクション
39 お姉さん c.1881年 油彩・パネル 40.6×17.8 アメリカ合衆国・スペンサー・ヘイズ夫妻
40 安らぎ c.1881年 油彩・カンヴァス 68.9×91.4 ロンドン、個人蔵
41 気を失った女 c.1880−82年 油彩・パネル 31.7×52.1 北アイルランド、個人蔵
42 無為の楽しみ c.1880−82年 油彩・ボード 27.9×41.9 ロンドン、ハンフリー・ブルックC・V・O
43 かわいいニムロデ c.1882年 油彩・カンヴァス 110.5×141.3 フランス、ブザンソン美術館
44 旅行する女 c.1883−85年 油彩・カンヴァス 141×98 アントワープ王立美術館
45 テムズ川の岸辺(ヘンリーからの帰り) c.1883−85年 油彩・カンヴァス 146.7×101.7 ジュネーブ、個人蔵
46 ガボンにおける宣教師,神父ビジェの肖像 c.1885年 油彩・カンヴァス 87×117 フランス、ナント美術館
47 橄欖山から見たエルサレム c.1886-87or89年 油彩・ボード 36.8×52.1 ニューヨーク、ブルックリン美術館
48 ムカッタムより眺めたカイロの城砦 c.1886-87or89年 油彩・ボード 36.8×52.1 ニューヨーク、ブルックリン美術館
49 腰掛けるアラブ人 c.1886-89or96年 水彩・グワッシュ・紙 22.2×14.6 ニューヨーク、フォーブスマガジン・コレクション
50 モンモラン子爵夫人 1889年 パステル 162.6×81.3 東京、個人蔵
51 ブログリー公爵夫人 c.1895年 パステル 161.3×90.2 トロント、ジョーイ・アンドトビー・タネンボーム

版画

番号 作品名 制作年 材質 寸法 所蔵者
1 マリ・ゴアデ 1860年 エッチング 13.7×10.2 パリ国立図書館
2 司祭 1860年 エッチング 11.7×10 パリ国立図書館
3 ルイーズ 1861年 エッチング 19.7×14.6 パリ国立図書館
4 夫人の肖像 c.1860−61年 エッチング 22.2×16.5 ボストン、個人蔵
5 エドガー・ドガの肖像 c.1860−61年 エッチング 19.7×14.4 パリ国立図書館
6 病みあがり 1875年 ドライポイント・エッチング 27.6×37.2 パリ国立図書館
7 ルーベンス・ハット 1875年 エッチング 25.4×16.2 ボストン、個人蔵
8 窓辺 1875年 ドライポイント・エッチング 19×10.8 ・{ストン、個人蔵
9 第二案の扉絵(球体にすわって) 1875年 ドライポイント 25.2×16.2 ボストン、個人蔵
10 春の朝 1875年 ドライポイント 50.6×27.9 ボストン、個人蔵
11 窓辺の婦人 c.1875年 エッチング 55.4×35 パリ国立美術館
12 眠り 1876年 ドライポイント 10.8×19.4 ボストン、個人蔵
13 痴話喧嘩 1876年 エッチング・ドライポイント 30.2×18.1 ボストン、個人蔵
14 殺された男(パリ・コミューンの思い出) 1876年 ドライポイント 24.8×20.9 パリ国立図書館
15 テムズ河 1876年 ドライポイント・エッチング 23.5×36.2 ボストン、個人蔵 16 B夫人の肖像 1876年 エッチング 27.8×19.1 パリ国立図書館
17 ラムズゲート 1876年 ドライポイント 25.1×34.9 ボストン、個人蔵
18 カルカッタ号の甲板(船上舞踏会の思い出) 1876年 ドライポイント 26×35.9 ボストン、個人蔵
19 N夫人の肖像 1876年 ドライポイント 26×16.2 ボストン、個人蔵
20 コメディ・フランセーズの休憩室(パリ・コミューンの思い出) 1877年 エッチング・ドライポイント 38.1×27.6 ボストン、個人蔵
21 いとしい女 1877年 エッチング・ドライポイント 37.5×20.3 ボストン、個人蔵
22 春 1878年 エッチング・ドライポイント 38.1×13.5 ボストン、個人蔵
23 7月 C.1879年 エッチング 35.3×22.8 ボストン、個人蔵
24 グリニッジの居酒屋トラファルガー 1878年 エッチング・ドライポイント 35.2×24.4 ボストン、個人蔵
25 手回しオルガン弾き 1878年 エッチング・ドライポイント 26.3×16.5 ボストン、個人蔵
26 夏 1878年 エッチング・ドライポイント 37.6×20.8 ボストン、個人蔵
27 孤児 c.1879年 エッチング 54.8×28.7 パリ国立図書館
28 孤児 c.1879年 エッチング 54.8×28.7 パリ国立図書館
29 海辺にて 1880年 エッチング・ドライポイント 37.9×13.7 ボストン、個人蔵
30 雪の中の散歩 1880年 エッチング・ドライポイント 56.8×26.3 ボストン、個人蔵
31 子供たちのガーデン・パーティー 1880年 ドライポイント 25.4×15.9 ボストン、個人蔵
32 初めての半ズボン 1880年 ドライポイント 17.7×7.6 パリ国立図書館
33 お姉さん 1881年 エッチング・ドライポイント 28.9×15.9 パリ国立図書館
34 陽光のもと 1881年 エッチング・ドライポイント 19×29.7 ボストン、個人蔵
35 夏の夕べ 1881年 エッチング・ドライポイント 23.2×39.7 ボストン、個人蔵
36 『ルネ・モーブラン』より:ピアノの前に座って泣いているルネ 1882年 エッチング 14.1×9.8 ボストン、個人蔵
37 『ルネ・モーブラン』より:ボアジョブラン・ド・ヴィラクールとの決戦で傷ついたアンリ・モーブラン 1882年 エッチング 15.1×9.7 ボストン、個人蔵
38 新聞 1883年 エッチング・ドライポイント 37.8×29.2 ボストン、個人蔵
39 ベルト 1883年 エッチング・ドライポイント 36.2×27.9(変形)ボストン、個人蔵
40 庭のベンチ 1885年 メゾティント 41.9×56.2 ボストン、個人蔵
41 降霊 1885年 メゾティント 48.8×34.2 ボストン、個人蔵
42 野心をいだく女 1885年 エッチング・ドライポイント 39.7×25.4 ボストン、個人蔵
43 馬車に乗る女たち 1885年 エッチング・ドライポイント 40×25.4 ボストン、個人蔵
44 神秘の女 1885年 エッチング・ドライポイント 39.7×25.1 ボストン、個人蔵 45 パリで一番美しい女 1885年 エッチング・ドライポイント 40×25.4 ボストン、個人蔵
46 朝 1886年 メゾティント 48.9×26 ボストン、個人蔵
47 L文字と帽子 c.1885年 エッチング 8.7×8.4 パリ国立図書館
48 クローク・ルーム c.1885年 エッチング 7.6×29.3 パリ国立図書館

関連作家作品

番号 作品名 作成年 材質 寸法(p) 所蔵者

アルフレッド・エミール・レオポルド・ステヴァンス 1 春 c.1876(?)年 油彩・カンヴァス 76.2×25.4 ロンドン市自治体、ギルドホール・アート・ギャラリー
2 夏 c.1876年 油彩・カンヴァス 76.2×25.4 ロンドン市自治体、ギルドホール・アート・ギャラリー

アトキンソン・グリムショー
3 秋の哀しみ 1882年 油彩・カンヴァス 61×91.4 英国、シップレイ・アート・ギャラリー(タイン・アンド・ウィア州会博物館)

チャールズ・ネービア・ヘミ,R.A.
4 ロンドンの河−ライムハウスの大工たち 1874−77年 油彩・カンヴァス 91.5×137 英国、サウス・シールズ美術館(タイン・アンド・ウィア州会博物館)

関連事業

講演会
6月4日(土)……「ティソとその時代」 講師=池上忠治 神戸大学教授

主な新聞記事

中部読売新聞
5月12日…「作品飾り付け」
  13日…「『ティソ展』あす開幕」
  13日…「忘却からよみがえる個性」…池上忠治 神戸大学教授
  15日…「華麗な作品群楽しむ ティソ展開幕でレセプション」
  15日…「ティソ展 関西からもファン」
  16日…「しっとり美術鑑賞」
  24日…「絵画の面白さを知るティソ展」…陰里鐵郎 三重県立美術館長
  31日…「ニュートン夫人とティソ」…池上忠治 神戸大学教授
6月6日…「ティソ展 感動後7日」

中部読売新聞=ジェームス・ティソ展 華麗なる世紀末・ロンドンとパリ
5月10日…1.「クロッケー遊び」…安川悦子 名古屋市立女子短期大学教授
11日…2.「野心をいだく女」…内村留美子 三重短期大学教授
12日…3.「汽車を待つ(ウィルズデン連絡駅)」…トフ・ジェラルド 名古屋工業大学教官
13日…4.「夏」…田中春雄 浮世絵研究家

中部読売新聞=世紀末の華麗・ロンドンとパリ・ジェームズ・ティソ展への誘い
5月17日…1.「日本の工芸品を眺める娘たち」…土田真紀
  18日…2.「放蕩息子の帰還」…荒屋鋪透
  19日…3.「貝殻のある静物」…荒屋鋪透
  20日…4.「教会の中のマルガレーテ」…土田真紀
  21日…5.「シドニー・イザベラ・ミルナー・ギブソン夫人」…毛利伊知郎
  22日…6.「安らぎ」…荒屋鋪透
  24日…7.「しっ!(演奏会)」…土田真紀
  25日…8.「神父ピシェの肖像」…東俊郎
  26日…9.「さよなら、マージー川にて」…森本考
  27日…10.「連絡船を待つ」…山口泰弘
  28日…11.「クローク・ルーム」…石崎勝基
  29日…12.「告解室」…中西伸生

図録

ひるういんどno.23;荒屋鋪透 「ドーデとティソ  ジェームズ・ティソ展から」

作家別記事一覧:ティソ

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