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美術館 > 刊行物 > 年報 > 昭和59・60年度版(1984+1985) > 年報1984+1985 ゴヤ連作全版画展 (1985.6-7)

B-企画展18

【ゴヤ連作全版画展】

1985年6月22日(日)~7月21日(日)

【主催】…三重県立美術館+中部読売新聞社+中京テレビ放送+美術館連絡協議会
【後援】…外務省+文化庁+スペイン大使館
【協力】…ファン・マルチ財団
【協賛】…花王石鹸

【担当】…東俊郎

◎フランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)はフランス印象派に先駆けて近代美術の扉を開いた芸術家である。またその晩年聴覚を失った孤独の中でなお制作をつづけたことで知られている。今回展観される連作版画は、いずれもゴヤ晩年の作であり、攻撃的で危険な風刺と超現実的な表現のため、ゴヤ生存中に刷られたのは約半数だった。銅販技法の鋭い線描表現に、濃淡を調整するアクワクチントが加わったゴヤ版画は、レンブラントの銅販とは一味ちがうスペイン的な光と闇の世界をつくりだすことに成功している。

〈気まぐれ(ロス・カプリーチョス)〉〈戦争の惨禍〉〈闘牛技〉〈妄〉の四大連作全224点からなる本展は、ゴヤ芸術の真髄を知る絶好の機会といえる。

出品目録

番号  作品名  材質・技法  寸法  備考
I 連作版画集「きまぐれ〈ロス・カプリーチョス〉」 エッチング,アクアティント 21.5×15 全80点
II 連作版画集「戦争の惨禍(ロス・デサストレス・デ・ラ・ゲーラ)」 エッチング,アクアティント 17.5×22 全82点
III 連作版画集「闘牛技(ラ・タウロマキア)」 エッチング,アクアティント 25×35 全40点
IV 連作版画集「妄(ロス・ディスパラーティス)」 エッチング,アクアティント 24×34 全22点

関連事業

7月6日
美術講座…「版画芸術の楽しみ」 講師・・・荒屋鋪透 美術館学芸員
「ゴヤの生涯と作品」 講師・・・東俊郎  美術館学芸員

主な新聞記事

中部読売新聞
6月1日…「ゴヤ連作版画展」
12日…「きょうから前売り」
20日…「待望ゴヤ作品群 慎重に飾り付け」
22日…「きょうから三重県立美術館で」
23日…「風刺 告発 読ませるゴヤ版画」
23日…「病魔と傑作-深く関係」・・・遠藤恒雄 愛知県立芸術大学教授
24日…「『ゴヤの魂』に続々 家族連れやカップル」
7月7日…「ゴヤ版画展講座に70人」
20日…「名残押し、ゴヤ版画展 閉幕まであと2日」
22日…「さよならゴヤ版画展 最終日最高の人出」
6月15日…スペインの光と闇 ゴヤ版画展 1,「滑●の妄」…土嶋敏男 銅版画家・県立津西高美術教論
16日…2,「美しき女教師」…江本菜穂子 名古屋造形芸術短大講師
17日…3,「理性の眠りは怪物を生む」…笠原宣 画家
18日…4,「これはもっとひどい」…吉原一真 三重県立芸術文化協会顧問
20日…5,「マドリード闘牛場でファニート・アビャニーャーニが見せた敏捷さと大胆さ」…高橋絹子 日本協会会員
21日…6,「理由があろうとなかろうと」…木方幹人 名古屋市教育委員会文化課・美術館準備担当学芸員
22日…7,「フランシスコ・ゴヤ・イ・ルシエンテス」…武村洋子 松阪大学教授
6月25日…スペインの光と闇 学芸員の見たゴヤ版画展 1,「お前たちは逃れられまい」…東俊郎
26日…2,「私は見た」…東俊郎
27日…3,「几帳面の妄」…荒屋鋪透
28日…4,「タンタロス」…山口泰弘
29日…5,「マドリード闘牛場の無蓋席で起った悲劇と、トレホーン市長の死」…中谷伸生
30日…6,「大阿呆」…森本孝
7月2日…7,「情」…毛利伊知郎
3日…8{何の病気で死ぬのだろうか}…山口泰弘
4日…9,「やはり『野獣だ』」…牧野研一郎
5日…10,「陽気の妄」…中谷伸生

図録

ひるういんどno.11;東俊郎 「無明のなかの微光-ゴヤ連作全版画展から」

作家別記事一覧:ゴヤ

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