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B−企画展8
第4回全国豊かな海づくり大会記念展

【海・その幸と形象】

1984年10月2日(火)〜10月14日(日)
三重県立美術館県民ギャラリー

【主催】…三重県立美術館

【担当】…山口泰弘
【ポスター・カタログ表紙デザイン】…杉浦康平+谷村彰彦

◎海辺をめぐる様々な景物は、中世には、山里とともに当代の美意識を代表するものとして、宗教的契機あるいは文学的観想と不可分の関係を守りながら、描き継がれた。近世にはいると、時代の新しい担い手である庶民は、中世以来の古典的な伝統を洗いなおして平俗化し生活の中で育んだ創造性豊かな美意識を、海をはじめ周囲の描写に傾けた。 また、博物的関心から生まれた図譜類の写実的な魚介の表現や新しく西洋から移入された風景表現には近代につながる 造型表現の萌芽をみることができる。そして近代においては、宗教や文学の型枠から離れ、個性的な造型表現をうみだす契機として、海は重要なモティーフのひとつとなっている。

◎このたびの展覧会は、「第4回全国豊かな海づくり大会」の記念事業として、上記のような観点から、鎌倉時代から現代にいたる海を主題とした作品45点をもって日本美術の流れを展望した。

出品目録

番号  作品名  材質・技法  寸法(p)  年代  所蔵者

1 伊勢新名所絵歌合絵巻 下巻 紙本著色 32.3×1256.1 鎌倉時代 永仁3年(1292)神宮徴古館
2 一遍上人絵伝断簡 絹本著色 35.7×69.5 鎌倉時代 正安元年(1299)
3 高野大師行状絵 第二巻 紙本著色 32.4×1652.0 鎌倉時代
4 日月山水図屏風 紙本金雲銀地着 六曲一双各147.0×313.5 室町時代 金剛寺
5 狩野光信 唐人物貝桶および貝殻檜木心 紙貼著色 2基各高63.65×蓋径32.1 桃山時代 神宮司庁
6 厳島天橋立図屏風 紙本著色 六曲一双各155.5×336.0 江戸時代 サントリー美術館
7 土佐光起 貝尽し図 絹本著色 32.6×48.2 江戸時代 徳川黎明会
8 尾形光琳 自楽天図屏風 紙本金地著色 六曲一双148.0×361.0 江戸時代
9-I 池大雅 日本十二景図 松島図 紙本墨画 12幅のうち一幅128.4×49.7 江戸時代 明和2年(1965)川端康成記念館
9-II 池大雅 日本十二景図 宮島図 紙本墨画 12幅のうち一幅128.2×48.8 江戸時代 明和2年(1965)川端康成記念館
10 小田野直武 日本風景図 絹本著色 双幅各119.8×43.4 江戸時代 照源寺
11 司馬光漢 相洲鎌倉七里浜図 紙本油彩 二曲一隻95.6×178.5 江戸時代 寛政8年(1796)神戸市立博物館
12 酒井抱一 松風村雨図 紙本墨画淡彩 一幅105.0×33.8 江戸時代 天明5年(1785)
13 鈴木其一 四季歌意図巻 絹本著色 四巻各10.1×143.6 江戸時代
14 渡辺崋山 ?毛虫魚画貼 紙本著色 2冊各22.5×15.5 江戸時代  草雲美術館
15 河村岷雪 百富士 1冊29丁 26.0×17.9 江戸時代 明和4年(1767)京都大学附属図書館
16 北尾政美 魚介譜 一冊31丁墨彩雲母摺大本 26.6×18.0 江戸時代 享和2年(1802)神宮文庫
17 勝川春章  汐くみ 細判錦絵 32.1×15.0 江戸時代 明和安永頃 リッカー美術館
18-I 葛飾北斎 富獄三十六景 神奈川沖浪裏 大判錦絵江戸時代天保初年MOA美術館
18-II 葛飾北斎 富獄三十六景 武陽佃島 大判錦絵江戸時代天保初年MOA美術館
18-III 葛飾北斎 富獄三十六景 相洲江の島 大判錦絵江戸時代天保初年MOA美術館
18-IV 葛飾北斎 富獄三十六景 東海道江尻田子の裏略図 大判錦絵江戸時代天保初年MOA美術館
19 葛飾北斎 富獄百景 墨摺半紙本 各26丁 22.7×15.9 江戸時代  静岡県立中央図書館
20 葛飾北斎 肉筆画帖 紙本著色 一帖 25.2×33.7 江戸時代  北斎館
21 葛飾北斎 今様櫛●雛形 櫛之部 1冊 25丁13.3×18.5 江戸時代 文政6年(1809)都大学附属図書館
22-I 歌川広重 魚尽し いさぎとかさご 大判錦絵 25.8×37.8 江戸時代  奈良県立美術館
22-II 歌川広重 魚尽し かつをにふぐ 大判錦絵 26.1×37.2 江戸時代  奈良県立美術館
22-III 歌川広重 魚尽し ぐぢと山葵 大判錦絵 25.9×37.8 江戸時代  奈良県立美術館
23-I 歌川広重 東海道五十三次 由井・薩捶嶺 大判錦絵江戸時代静岡県
23-II 歌川広重 東海道五十三次 四日市・三重川 大判錦絵江戸時代静岡県
24 歌川広重 武陽金沢八勝夜景 大判錦絵 三枚続 江戸時代  リッカー美術館
25 速水御舟 隠岐の海 絹本著色 116.0×42.1 大正3年(1914)
26 竹内栖鳳 青花魚(鯖) 絹本著色 一幅 80.6×117.0 大正14年(1924) 前田育徳会
27 小川芋銭 海島秋来 紙本淡彩 一幅 112×96 昭和7年(1932) 茨城県立美術博物館
28 福田豊四郎 海女 紙本著色 二曲一隻 182×227 昭和25年(1950) 東京国立近代美術館
29 横山操 越路十景 親不知夜雨 紙本墨画 全十面のうち一面72.5×116.6 昭和43年(1968)山種美術館
30 小野竹喬 沖の灯 紙本彩色,額 93.8×136.7 昭和52年(1977) 山種美術館
31 高橋由一 二見ヶ浦 油彩・キャンバス 49.0×112.5 明治6-9年(1873-76) 金方比羅宮博物館
32 高橋由一 鱈梅花 油彩・キャンバス 51.3×72.0 明治10年(1877)頃 金方比羅宮博物館
33 青木繁 海 油彩・キャンバス 36.5×72.8 明治37年(1904)
34 山本森之助 曲浦 油彩・キャンバス 60.0×81.0 明治41年(1908) 東京国立近代美術館
35 坂本繁二郎 魚を持ってきた海女 油彩・キャンバス 117.0×80.5 大正2年(1913) 石橋美術館(石橋財団)
36 前田ェ治 海 油彩・キャンバス 181.0×273.0 昭和4年(1929) タイ王国大使館
37 藤島武二 屋島よりの遠望 油彩・キャンバス 51.5×70.8 昭和7年(1932) ブリヂストン美術館(石橋財団)
38 三岸好太郎 海と射光 油彩・キャンバス 72.5×60.0 昭和9年(1934)

主な新聞記事

中部読売新聞=「海・その幸と形象」
9月26日…葛飾北斎「神奈川沖浪裏」…毛利伊知郎
  27日…歌川広重「四日市・三重川」…毛利伊知郎
  28日…竹内栖鳳「鯖」…中谷伸生
  29日…高橋由一「二見ヶ裏」…森本孝
  30日…池大雅「日本十二景図・松島」…東俊郎
10月1日…「日月山水図」…東俊郎
10月2日…尾形光琳「白楽天図屏風」…荒屋舖透

伊勢新聞
10月4日…小川芋銭「海島秋来」…毛利伊知郎
   5日…山本森之助「曲浦」…毛利伊知郎
   6日…高橋由一「鱈梅花」…中谷伸生
   7日…土佐光起「貝尽し図」…山口泰弘
   8日…円伊「一遍上人絵伝断簡」…山口泰弘
   9日…坂本繁二郎「魚を持ってきた女」…森本孝
  10日…司馬江漢「相洲鎌倉七里浜図」…山口泰弘
  11日…小田野直武「日本風景図」…山口泰弘
  12日…三岸好太郎「海と射光」…荒屋鋪透
  13日…葛飾北斎「武陽佃島」…山口泰弘

図録

友の会だより no.7, 1984.11.25 東俊郎「日月山水図雑感一束

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