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一枚で二度おいしい?

田中善明〈学芸員〉

村山槐多 自画像
《自画像》 X線 《自画像》
村山槐多の「自画像」の下から浮かび上がった2つの絵。 右上には槐多らしき人物が、左下には、頭を上に尾を下に向けた乳牛が見える

すでにご存知の方もいらっしゃるでしょうが、今年1月22日の毎日新聞全国版を皮切りに、NHKニュース、読売新聞、中日新聞に当館でのエックス線調査による発見が報道されました。村山槐多《自画像》と萬鐵五郎《木の間よりの風景》の下の層に別の絵が描かれていたという記事です。特にNHKと中日新聞では満面の笑みを浮かべた私の顔が紹介され、なんとも恥ずかしい限りです。当館にはエックス線撮影装置のほかに、絵画の下素描が認識できる赤外線ビジョンカメラ、それにワニスの状態や作者以外の補筆を調べる紫外線投光器などもあります。これらの調査機器は、人間の目で判別できない作品の状態や作家の技法、あるいはその真贋を見極める上でとても大切ですが、他のほとんどの美術館にはありませんので、データの比較検討ができないのが残念です。ともあれ、まだまだスタート地点に立ったばかりの所蔵品調査。今後みなさまに作品の裏表をどんどんご紹介していきます!

友の会だより no.53, 2000.3.30

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