年報2022年度版 企画展 開館40周年記念 宇田荻邨展

2022年4月23日（土）～6月19日（日）
開催日数：50日間（内覧会日をのぞく）

【会場】　三重県立美術館　企画展示室
【主催】　三重県立美術館、朝日新聞社
【助成】　公益財団法人岡田文化財団　公益財団法人三重県立美術館協力会
【協賛】   井村屋グループ、岡三証券株式会社、株式会社三十三銀行、中部電力パワーグリッド株式会社、日本トランスシティ株式会社、株式会社百五銀行、三重交通グループホールディングス株式会社、有限会社和田金、桑名三重信用金庫／北伊勢上野信用金庫／津信用金庫／紀北信用金庫
【後援】   松阪市、松阪市教育委員会

【広報印刷物デザイン】　井上淳子（FROG SPLASH）
【担当】　道田美貴、村上敬

【入館者数】8,909人（有料5,681人 無料3,228人）

展覧会の概要

 　開館40周年事業のひとつとして、三重県松阪出身の日本画家・宇田荻邨（1896-1980）の画業をたどる展覧会を開催した。
　三重県立美術館では、開館当初から、荻邨を郷土の重要な画家と位置づけ、調査研究、作品収集を重ねてきた。現在、当館が所蔵する荻邨作品は、本画12件、下絵・素描類は約300点を数えるに至り、折に触れコレクション展等で紹介している。
　2020（令和2）年春には、「没後40年 宇田荻邨」の開催を予定していたが、コロナウイルス感染症拡大防止のために中止を余儀なくされた。本展は、荻邨没後40年で叶わなかった回顧展を、三重県立美術館の開館40周年を機に改めて開催したものである。当館が開館した1982（昭和57）年度に「没後3年記念 宇田荻邨展」を開催してから、およそ40年ぶりとなる大規模な回顧展となった。
　本展では、およそ65年におよぶ荻邨の画業を、第1章「模索のとき 《夜の一力》から《南座》まで」、第2章「研鑽の日々 《巨椋の池》から《御塩殿》まで」、第3章「清澄な画境 《しぐれ》から《嵐山》まで」の3期に分けて展観した。さらに、故郷・松阪とのかかわりと修行期を振り返る序章「故郷」、当館で多く所蔵する大下絵、写生帖類を紹介する第4章「本画に至る道」を加え、5部構成とした。序章において、地元に多く伝わる修行期の作品や、松阪出身の国学者・本居宣長への敬慕の念を紹介することで、清澄典雅な京洛風景からはうかがい知ることのできない郷里への深い想いと繋がりを示すことができた。
　なお、開館40周年記念事業として、助成、協賛、協力等多くの支援をいただいたことで、新聞紙面、ラジオ、駅貼等を中心に充実した広報展開が叶い、来館者増に繋がったと考えられる。

会場風景

 

会期中のイベント

担当学芸員によるスライド・レクチャー

講師：道田美貴（三重県立美術館学芸員）
日時：6月11日 （土）午後2時30分から（60分程度）
場所：三重県立美術館地下1階講堂
参加者75名（先着順）

 

主な記事

新聞記事

『朝日新聞』（三重版）
　「孤高の日本画家 宇田荻邨の素顔迫る」4月17日
　「宇田荻邨展 「繊細かつ上品」 県立美術館 きょうから6月19日まで」4月23日
『毎日新聞』（三重版）
　「移り変わる画風 宇田荻邨作品展 県立美術館」5月8日
『中日新聞』（三重版）「美術館だより」
　　道田美貴「宇田荻邨　清水寺」4月23日
　　道田美貴「宇田荻邨　南座」4月30日
　　道田美貴「宇田荻邨　梁」5月7日
　　道田美貴「宇田荻邨　林泉」5月21日
　　道田美貴「宇田荻邨  夕涼」5月28日
　　道田美貴「宇田荻邨　鴨川の夕立」6月4日
　　道田美貴「宇田荻邨　桂離宮笑意軒」6月18日

その他

三重県総合文化センター情報誌「Mnews」vol.136 4－6月号　
「開館40周年 宇田荻邨展」　道田美貴
　このほか、各種タウンニュース、情報誌にて展覧会紹介

主な放映・放送

エフエム三重「RADIO FLAPPPER MIEリポート」5月6日 リポーター 山中ちさ 出演 道田美貴
エフエム三重「ゲツモク！」5月17日 パーソナリティ 代田和也 出演 道田美貴
NHK 日曜美術館アートシーン 5月29日

 

展覧会開催時のページ