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年報2015年度版 【スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス展】

2016年2月9日(火) -2016年4月10日(日) [全55日]

【会場】…三重県立美術館 柳原義達記念館A、B室
【主催】…三重県立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
【後援】…駐日スペイン大使館
【協力】…日本航空
【協賛】…ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜
【助成】…公益財団法人岡田文化財団、公益財団法人三重県立美術館協力会
【企画協力】…SDアート
【広報印刷物、パンフレットデザイン】…酒井田成之(酒井田デザイン事務所)
【照明デザイン】…サムサラ ミュージック&アーツ
【展示造作施工】…プラネッツ
【担当】…生田ゆき、毛利伊知郎、吉田映子

スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス展 チラシ

 

展覧会の概要

 スペインの近現代彫刻の代表的な作家であるフリオ・ゴンサレスの、日本で初めての本格的な個展。展示は、年代順にゴンサレスの作品の展開を追う構成をとった。特に、彫刻家になるまえの金工芸師時代の装飾品も展示することで、工芸家としての経験が後の制作にも色濃く影響を与えていることを、作品を通して実感してもらえるよう努めた。

 出品点数は、彫刻55点、素描29点、装飾品10点、計84点。会場は柳原記念館A、B室を使用した。柳原義達記念館で企画展示を行うこと、そして記念館の2室を一つの展示に当てること、いずれも三重県立美術館で初めての試みであった。

 そのため、これも美術館初となる様々な試みを行った。両展を同じデザイナーに依頼し、デザイン上の統一感を狙った。また、両展を鑑賞できるセット券を設定した。印刷物においては、ポスターはそれぞれB3サイズで作り、2連掲示でB2サイズとした。チラシはA3サイズの2つ折りで制作、両展のメインビジュアルがそれぞれの表となるようにした。また、開場で配布するパンフレットは両展合同で制作した。

 入館者数は6,707人(有料3,711人、無料2,996人)。舟越展とのセット券の人気が高く、9:1の割合でセット券を購入される人が多かった。来館者アンケートを見ても、舟越展を目的に訪れたが、ゴンサレスという作家を知ることができて有意義であったとの回答が目立った。これは彫刻企画展を2本同時に開催することにより、両展を比較することで、彫刻における素材や表現の違いを楽しんでいただこうという美術館側の意図が充分伝わった結果だとも言えよう。
 

開催要項

 フリオ・ゴンサレス(1876-1942)は、「鉄の彫刻のパイオニア」として名高いスペインの彫刻家です。バルセロナで生を受け、十代の頃から金工細工師の父の下で修業を積んだゴンサレスは、装飾芸術の職人として優れた技量を発揮します。一方で世紀末のバルセロナを席巻した芸術様式「モデルニスモ」の空気に触れたゴンサレスは、次第に画家になる夢を膨らませ、1900年に一家でパリのモンパルナスへと移住します。芸術の都パリでは、故郷スペイン出身の芸術家や作家のグル―プと親しく交わり、その中には若き日のパブロ・ピカソ(1881-1973)やパブロ・ガルガーリョ(1881-1934)の顔もありました。

 始めは絵画に関心を寄せていたゴンサレスが彫刻へと軸足を移すことになるのも、こうした人々の交流の結果です。金属の扱いに長けているゴンサレスを頼りにした芸術家たちとの共同制作が行われました。その中でも特に、1928年から31年頃までのピカソとの共同制作は、円熟期を迎えた2人の芸術家の個性のぶつかり合いとも言え、それらは1930年代のゴンサレス作品の数々の傑作へと結実します。ピカソとの共同制作において初めて彫刻に導入した「溶接」という技法は、全く新しい形態を生み出すこととなり、ゴンサレスが20世紀芸術に対して行った最も重要な貢献であると言ってよいでしょう。

 これまで日本においてまとまった形でゴンサレスが紹介されたのは、1975年、1987年の2度に限られ、本展はゴンサレスを体系的に紹介する初めての機会となります。世界有数のゴンサレス作品のコレクションを誇るバレンシア現代美術館(IVAM)と著作権継承者のフィリップ・グリマンジャー氏のコレクションから構成された94点(彫刻55点、ドローイング29点、金工細工・アクセサリー10点)のほとんどが日本初公開となる貴重な作品ばかりです。

 この展覧会を機に近代スペインの偉大な彫刻家ゴンサレスの世界を味わっていただくとともに、同時開催の舟越桂展と合わせて、彫刻における素材や表現方法の多様性に思いをめぐらせていただけることを期待します。

【巡回館情報】
2015年6月7日(日)〜7月20日(月・祝) 長崎県美術館
2015年8月1日(土)〜9月23日(水・祝) 岩手県立美術館
2015年11月28日(土)〜2016年1月31日(日) 世田谷美術館
 

会場風景

スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス展 会場風景 スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス展 会場風景
スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス展 会場風景 スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス展 会場風景

 

会期中のイベント

ディレクター・トーク(館長によるトーク)

日時:平成28年3月20日(日曜日) 14時から
会場:三重県立美術館 講堂
担当:毛利 伊知郎
参加者数:98人

 

主な記事

読売新聞
2016.2.12 フリオ・ゴンサレス展(上)「切り抜きで「空虚」を評価」(生田ゆき)
2016.2.13 フリオ・ゴンサレス展(下)「「溶接」導入 曲線を強調」(生田ゆき)

中日新聞
2016.3.4 「鉄の彫刻家 フリオ・ゴンサレス展 ピカソと交わり才能開花 愛らしく繊細な作品生む」(宮川まどか)
2016.3.19 「アルルカン/ピエロ、あるいはコロンビーヌ」(生田ゆき)
2016.3.27 「立つ人(大)」(生田ゆき)
2016.04.10「歯のある半面のマスク」(生田ゆき)

朝日新聞
2015.3.2 「ナゴヤカルチャー 三重県立美術館 舟越桂展 ゴンサレス展 彫刻の多様性楽しむ2個展」(小林裕子)

日本経済新聞
2016.4.6 「スペインの画家 フリオ・ゴンサレス展 「空間に描く」造形感覚」(美術評論家 天野一夫)

三重ふるさと新聞
2016.1.21 「三重県立美術館で2月9日から開催 舟越桂「私の中のスフィンクス」スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス展」

KANSAI ART BEAT
「スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス展」黒木 杏紀
http://www.kansaiartbeat.com/kablog/entries.ja/2016/03/juliogonzalez.html

 

ラジオ等

2016.2.10  FM三重生リポート
 

出品作品リスト

 

展覧会開催時のページ

 

展覧会図録

 

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