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東海道・街道の昔々

第1話

妖刀の故郷、ここにあり?!

桑名市は鋳物のまち。ナベ、カマからお寺の梵鐘まで、その伝統技術は当地の重要な地場産業となっています。上げ馬神事で有名な多度大社の別宮一目連神社には隻眼の竜神・「天目一箇神(あめのまひとつのかみ)」が祀られており、この神様は製鉄・金属工業の守護神として地元の信仰を集めています。  江戸時代に「ひとたびサヤ走れば血を吸わずには−−」とまことしやかに囁かれた天下の妖刀「村正」は、実は桑名の刀匠。桑名を通った旅人たちの世間話や小話のネタとして、さぞかし話題となったことでしょう。
妖刀の故郷、ここにあり?!


第2話

鈴鹿峠の山賊を退治した蜂(亀山市 鈴鹿峠)

昔、京に品物と銀を交換して商売する商人が住んでいました。伊勢の国から品物を馬に背負わせ、鈴鹿峠を越え商売をするこの商人は、 以前まで酒作りをしながら、家にはたくさんの蜂を飼い、酒を飲ませ大切に育てていました。ところが、 鈴鹿峠には100人ほどの山賊が住みつき、ここを通る者をいつも困らせていました。 ある日、商人が山賊に襲われた時、自分の大切な蜂を呼び寄せ、山賊を一人残らず退治しました。それからは、 山賊が人々を苦しめることもなくなり、鈴鹿峠を安心して通ることができるようになったということです。この事件があってから、 商人はますます蜂を大切にし、以前よりもお金持ちになったと伝わっています。
鈴鹿峠の山賊を退治した蜂(亀山市 鈴鹿峠)

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