100円硬貨(銀貨)
資料名 | 100円硬貨(銀貨) | 資料番号 | 3638 | |
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寸法 | 直径:22.6mm 重さ:4.80g |
時代 | 昭和時代 | |
解説 | 明治4(1871)年の「新貨条例(しんかじょうれい)」によって日本のお金の単位は「円」とし、「円」の100分の1を「銭(せん)」、「銭」の10分の1を「厘(りん)」とし、金貨5種類、銀貨4種類、銅貨3種類をつくることが決められました。この条例では、そのほかに「厘」よりしたの単位やそれまで使われていたお金の単位の「両(りょう)」、「分(ぶ)」、「文(もん)」との交換比率、単位の計算方法を4進法から10進法にすることも決められています。 現在、日本で発行されているお金は、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、500円硬貨、1,000円紙幣、2,000円紙幣、5,000円紙幣、10,000円紙幣の硬貨6種類、紙幣4種類の合計10種類あります。また、硬貨は大きさや材質がそれぞれ異なっています。材質でみると1円はアルミ、5円は銅と亜鉛の合金、10円は青銅、50円と100円は白銅、500円はニッケル黄銅となっています。 紙幣は、偽造防止などのために大きさやデザインなどが変更されることは、よく知られています。この30年の間に2回(昭和59(1984)年と平成16(2004)年)の変更がありました。 硬貨もデザインや材質の変更がされるこもあります。たとえば、5円硬貨が昭和23(1948)年に初めて発行されたときは、穴がなくて国会議事堂が描かれていましたが、翌年の発行からは穴が開いて、稲と水が描かれたものになっています。また、50円硬貨も最初は穴がありませんでした。 写真の100円硬貨は、昭和34(1959)年に発行されたもので、材質は「銀」と「銅」の合金で、稲穂が描かれています。銀の含有率は60%です。100円硬貨(銀貨)が初めて発行されたのは、昭和32(1957)年で鳳凰(ほうおう)が描かれたものでした。昭和34年にデザインを稲穂に変更しています。そして、昭和42(1967)年に材質が白銅に変更されています。この100円硬貨(銀貨)を最後にふだんわたしたちが使うお金で銀貨は発行されていません。(FK) 【 4進法・江戸時代】 1両 = 4分 = 16朱 【10進法・明治時代以降】 1円 = 100銭 = 10厘 【新貨条例で決められた交換比率】 1円 = 1両 = 1000文 50銭 = 2分 = 500文 10銭 = 100文 1銭 = 10文 1厘 = 1文 |
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![]() 【上段】 左:1厘銅貨(明治時代) 中:5厘青銅貨(大正時代) 右:10銭アルミ貨(昭和17年) 【下段】 左:100円銀貨(昭和34年) 右:100円白銅貨(平成8年) |