朝熊登山鉄道(絵はがき)
資料名 | ①伊勢朝熊 登山鐵道 ②伊勢朝熊登山鐵道〔ケーブル〕電車 /FAMOUS PLACES AND FIVE PROSPEKTS IN(IES) ③伊勢名所 朝熊山検山に懸るケーブルカー /VIEW OE THE CABLE CAR ON THE MT ASAMA ISE ④伊勢名所 浅間岳ケーブルカー |
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資料番号 | ① 748-13 ② 748-15 ③ 748-16 ④ 748-17 |
時代 | 大正の終わりから 昭和の初めにかけて |
寸法 | ①たて:141mm よこ: 91mm ②たて:138mm よこ: 88mm ③たて:141mm よこ: 90mm ④たて:142mm よこ: 91mm |
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解説 | 朝熊(あさま)ヶ岳(555m)は、伊勢市の東方にそびえる山です。山頂には伊勢神宮と関係の深い金剛證寺(こんごうしょうじ)があり、伊勢湾を望む展望の地としても知られています。「伊勢へ参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参宮」という言葉も残されています。現在は、伊勢志摩スカイライン通ってくるまで簡単に山頂へ行くことができます。この朝熊ヶ岳にかつて東洋一を誇るといわれたケーブルカーがありました。もともとは、朝熊ヶ岳登山を目的としたケーブルカーでしたが、ケーブルカーそのものも観光的要素が強いため、今回紹介する絵はがきをはじめ、多くの絵はがきやパンフレットにその姿をとどめています。 ケーブルカーとは、鋼索(こうさく)鉄道ともいわれる鉄道の一種です。ケーブルにつないだ車両を動力巻上機(どうりょくまきあげき)などで引き上げる交通機関のことです。ケーブルカーは、一般の鉄道では登ることのできない急斜面を登ることができるため、現在も全国で運行されています。 「岳電(だけでん)」ともいわれた朝熊登山鉄道(あさまとざんてつどう)は、電車で運行されていた楠部(くすべ)から平岩(ひらいわ)までの平坦線4.3kmと平岩から朝熊岳の鋼索線(ケーブルカー)1.1kmがありました。鋼索線は、約1kmの間に標高差415mを登ります。勾配がもっとも急なところは、652パーミル(‰ 1,000m進む間に652mを登る勾配の意味)で、鋼索鉄道としては日本一の急勾配を誇っていました。通常は、朝7時から夜7時までほぼ15分おきに運転されていたことから、多くの観光客を運んでいたことがわかります。(M) ※ 朝熊登山鉄道株式会社 大正9(1920)年1月28日 会社創立 大正14(1925)年11月1日 路線開業 昭和3(1928)年11月1日 会社合併で三重合同電気(みえごうどうでんき)となる 昭和12(1937)年3月31日 東邦(とうほう)電力に合併 昭和14(1939)年8月1日 会社分離により神都(しんと)交通となる 昭和19(1944)年1月11日 第二次世界大戦時の不要不急路線として営業休止 昭和19(1944)年2月11日 交通統合により三重(みえ)交通となる 昭和37(1962)年7月15日 営業廃止(書類上の手続きのみ) |
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① 伊勢朝熊 登山鐵道 ② 伊勢朝熊登山鐵道〔ケーブル〕電車 |
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③ 伊勢名所 朝熊山検山に懸るケーブルカー ④ 伊勢名所 浅間岳ケーブルカー |