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年報2014年度版 【熊野古道世界遺産登録10周年記念 カミノ/クマノ Camino/Kumano―聖なる場所へ―】

2014年3月1日(土)〜5月6日(火)

【主催】...三重県立美術館、読売新聞社

【助成】...公益財団法人岡田文化財団、公益財団法人三重県立美術館協力会

【担当】...毛利伊知郎、吉田映子、原舞子

【広報物デザイン】…森田和美(株式会社クーグート)
【図録デザイン】…井上淳子(FROG SPLASH)

 

展覧会の内容

 
 2014年は、三重県・奈良県・和歌山県に所在する3つの霊場(吉野・大峰、熊野三山、高野山)と参詣道(熊野参詣道、大峯奥駈道、高野山町石道)が、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録されてから10周年という節目の年に当たり、ここ三重県を走る伊勢路もまた、伊勢国から熊野三山へと至る参詣道である。本展は、これを記念して、古来芸術や文学の源泉となって数多くの作品を生み出してきた熊野をテーマとした現代アートを、三重県ゆかりの現代アーティストたちに新たに制作してもらうことで開催された。 
 本展のタイトルにある「カミノ/Camino」は、スペイン語で「道」を意味するとともに、霊場である熊野の聖性を示す。森林、河川、海浜などからなる紀伊山地の豊かな自然と宗教文化は、歴史上だけでなく、現代においても多くの芸術家たちにインスピレーションを与えている。この展覧会では、熊野を特徴づけている自然と宗教世界に関心を寄せるそうした若手作家たちの作品を通じて、熊野の自然と宗教が芸術創造に果たす今日的姿を紹介することを目指した。
 参加したアーティストは、写真の城戸保、ペインティングの荒川朋子、鉛筆ドローイングの渡部裕二、映像の水野勝規、そして建築家グループ・ミエケンジンカイの、それぞれ表現媒体の異なる4名1組である。
いずれもが三重県の中勢以北を出身地あるいはゆかりの地としており、熊野に対してことさらに馴染みが合ったわけではない。そのため、それぞれの表現媒体の可能性を突き詰めることを足掛かりとしながら、熊野と言う土地と向かい合うよりほかなく、それが返ってクオリティの高い作品を生み出す結果となったのではないだろうか。
 また、従来の観光地としてイメージに寄ることなく、アーティストならではの視点で見せてくれた熊野の魅力は、この土地の未来を考えるうえでも、重要な手がかりになる。

 会期中には、アーティスト自らによるギャラリートークを行い、担当者にとっても新たな発見が多数ある貴重な機会となった。また、荒川朋子、渡部裕二による公開制作も、目の前で作品の制作過程を見ることによって、アーティストが外界や媒体に対して持っている特別な感性を感じることができる、貴重な機会となった。

ミエケンジンカイによるワークショップは、インスタレーション《これから》の内部で行われ、伐採された森をイメージした空間に自らの居場所を想像し、段ボールなどを利用して創作するという内容で行われた。参加児童・生徒の学年に幅があり、作業の進め方や時間配分など改善点も見られたが、参加者には概ね好評であった。

 

出品作家


荒川 朋子 
城戸 保 
水野 勝規 
渡部 裕二
ミエケンジンカイ(江口智行、岡村裕次、落合正行、海田修平、須川哲也)

 

会期中のイベント

・公開制作
荒川朋子・渡部裕二両氏が会期中の週末、
美術館展示室内にて公開制作を行った
実施日 会期中の週末
・荒川朋子  計10回
・渡部裕二  計15回

・ワークショップ
日時:10月25日(土)13:30−16:00頃
講師:ミエケンジンカイ(江口智行、岡村裕次、落合正行、海田修平、須川哲也)
場所:三重県立美術館エントランスホール
参加人数:16名

・アーティスト・トーク

9月21日(日)   城戸 保 
9月28日(日)    水野 勝規
10月26日(日)  ミエケンジンカイ
11月3日(月・祝) 荒川 朋子
11月9日(日)   渡部 裕二

場所:企画展示室内 いずれも14:00−
参加人数:のべ、203名

・ギャラリートーク

10月5日(日) 14:00〜 参加人数 15名
11月2日(日) 14:00〜 参加人数 38名

・スペシャル・ランチ

会期中、レストラン「ミュゼ・ボンヴィヴァン」にて展覧会にちなんだスペシャルランチを提供。
前菜:〜熊野地鶏と茸のテリーヌ〜みふね酢と新姫風味のギリシャ風野菜マリネを添えて
メインディッシュ:「〜清なるパスタ〜乳清の生パスタ、ハナビラ茸、ベーコン さんまの魚醤風味」
デザート:〜皮ごとコンフィにしたみかんとヨーグルトのフラン〜チョコレートのアクセント黒豆きなこのアイスクリームを添えて
珈琲または紅茶
2500円(税込)

・美術セミナー

「世界遺産 クマノ古道と現代の文化
日時:2014年8月23日(土)10:00〜11:30
会場:四日市市文化会館 第3ホール
    (四日市市安島2-5-3)
講師:毛利伊知郎(三重県立美術館長)
 主催:三重県立美術館友の会 三重県立美術館
 共催:公益財団法人四日市市文化まちづくり財団
       公益財団法人三重県立美術館協力会
 後援:四日市市

 

・主な記事等


読売新聞
2014.9.20 「「カミノ/クマノ」きょう開幕」
2014.9.21 「熊野古道をテーマに三重出身者の作品展」
2014.9.22 「作家紹介@ 城戸保(写真)」
2014.9.23 「熊野古道展に津松菱協力」
2014.9.23 「作家紹介A 荒川朋子(絵画)」
2014.9.25 「作家紹介B 水野勝規(映像)」
2014.9.26 「作家紹介C 渡部裕二(鉛筆絵画)」
2014.9.27 「作家紹介D ミエケンジンカイ(建築)」
2014.9.24 「あふれる若い感性「熊野古道」新たな魅力」
2014.10.27 「建築家グループ 制作の裏話披露」
2014.11.4 「カミノ/クマノ 制作にこだわり」
2014.11.11 「公開制作の作品完成 鉛筆絵画 渡部さん説明」
2014.11.25「熊野古道企画展 閉幕」


朝日新聞
2014.9.26 「熊野古道への思い表現 県若手作家ら 県立術館で展覧会」

 

伊勢新聞

2015.9.21 「県出身作家ら「熊野」を表現 県美で企画展始まる」


産経新聞
2014.9.24 「熊野の世界感 独自に表現」

中日新聞
2014.9.21 「美術館だより ミエケンジンカイ《これから−道と森の未来−》」

2014.9.28 「美術館だより 城戸保《梅と影》」
2014.10.5 「美術館だより 荒川朋子《みなも》」
2014.10.19 「美術館だより 渡部裕二《Kumano》」
2014.10.22 宮川まどか「美術「カミノ/クマノ−聖なる場所へ」」
2014.10.26 「美術館だより 水野勝規《shrine》」
2014.11.2 「美術館だより 荒川朋子《古道》」
2014.11.16 「美術館だより 城戸保《図と地》」
2014.11.23 「美術館だより 水野勝規《sealight》」

日本経済新聞
2014.10.9 千葉真智子「美術「カミノ/クマノ−聖なる場所へ」 熊野から文化の創造を考察」(夕刊)

毎日新聞
2014.10.25 「アート 水野勝規《river》 世界の片隅に小さな美」

三重タイムス
2014.9.26 「カミノ/クマノ−聖なる場所へ 県立美術館で11月16日まで 若い感性が熊野を表現」

三重ふるさと新聞
2014.8.26 「「カミノ/クマノ」20日から県美で開催」

芸術批評誌 REAR 

拝戸雅彦「REVIEW 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録10周年記念カミノ/クマノ−聖なる場所へ」(2014.12発行/33号)

 

主な放映
2014.9.24 FM三重
2014.9.24 NHK津放送局(後日、東海圏の朝のニュースで再放送)
2014.9.26 三重テレビ
2014.10.23 CTY
2014.10.27 ZTV

 

 

 

会期中のイベント

 

◎講演会

「美術に見る飲食」

日時:5月3日(土) 14:00-

講師:宮下規久朗氏(神戸大学大学院人文学研究科教授)

場所:三重県立美術館講堂

 

◎ワークショップ

 「絵になるデザート」

日時:3月22日(土) 14:00-

講師:holiday(堀出隼氏+堀出美沙氏)

  

◎スペシャル・ギャラリー・トーク

シェフとめぐる「美の饗宴」

日時:4月6日(日) 14:00-

講師:出口直希氏(ミュゼ・ボンヴィヴァン シェフ)

 

江戸の情報社会と食

日時:3月30日(日)、4月13日(日) いずれも14:00-

講師:畑有紀氏(名古屋大学 国際言語文化研究科 博士後期課程)

 

「酒飯論絵巻」について

日時:4月27日(日)、5月4日(日) いずれも14:00-

講師:伊藤信博氏(名古屋大学大学院 国際言語文化研究科 助教)

  

主な記事等

  

朝日新聞

2014.2.28「食のアート味わう あすから県立美術館、170点結集」

2014.3.2「食がテーマ 企画展始まる」

2014.4.16「食めぐる美のうたげ」小林裕子

2014.4.22「簡略化 想像力を刺激」三重県立美術館学芸員・吉田映子

2014.4.23「理想郷に季節の実り」三重県立美術館学芸員・吉田映子

2014.4.24「空想画に込めた教訓」三重県立美術館学芸員・吉田映子

2014.4.29「絵で辿る食の記憶」三重県立美術館学芸員・吉田映子

中日新聞 

2014.3.9 「美術館だより 古賀春江《素朴な月夜》」 三重県立美術館学芸員・吉田映子

2014.3.16 「美術館だより ジャン=バティスト・ウードリー《果物と野菜の静物》」 三重県立美術館学芸員・吉田映子

2014.3.23 「美術館だより 木村荘八《パンの会》」 三重県立美術館学芸員・吉田映子

2014.4.6 「美術館だより アルフレッド・ル・プティ《洋ナシ、ティエール氏》」 三重県立美術館学芸員・吉田映子

2014.4.13 「美術館だより 川合玉堂《清風涼波》」 三重県立美術館学芸員・吉田映子

2014.4.20 「美術館だより 小林古径《食後》」 三重県立美術館学芸員・吉田映子

2014.5.4 「美術館だより 草間彌生《最後の晩餐》」 三重県立美術館学芸員・吉田映子

産経新聞

2014.4.8 「欲望の美術史 35」宮下規久朗

毎日新聞

2014.3.8 「アート 野田哲也《日記 1996年4月7日 ボストン》」三重県立美術館学芸員・吉田映子

日本経済新聞

2014.4.10「日常的な場 鋭く見つめる」美術評論家・天野一夫

その他

2014.1  『アートボイルド Vol.13』「ごはんだよ!の声とともに、心も幸せで満たそう!」

2014.3.22 『婦人公論 Vol.1397』 「食にまつわる美術作品がいざなう多彩な世界」 木谷節子

2014.6.25  『芸術新潮 2014年6月号』「展覧会の壺 視覚と味覚の絵になる関係」宮下規久朗

 

■主な放映等

 日曜美術館アートシーン(NHK教育)、2014.3.30

 とってもワクドキ!(三重テレビ)、2014.3.17

 

展覧会図録

 

 

出品作品リスト

 

 

 

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