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ごあいさつ

 三重県立美術館では、県民ギャラリーの空間を用いて、三重地方ゆかりの美術を、何らかのテーマを設けて紹介する展覧会を毎年開催してきました。このシリーズの一つとして、今年度は、いわゆる現代美術の分野で活動を展開してきた伊藤利彦の、活動の全体像を紹介する伊藤利彦展を開催いたします。

 伊藤利彦は、1928(昭和3)年三重県四日市市に生まれ、京都市立美術専門学校で日本画を学びましたが、1950年代末からは、絵具の物質性を強調した、暗鬱な情念をたたえた作品を制作しました。その後、1970年代の、自己の制作過程を反省する作業を呈示する作品を経て、1980年代以来、レリーフ状の作品を作り続けています。レリーフ状の作品では、ほとんど白一色に限られた中、室内空間、複葉式飛行機、飛行船と主なモティーフは移り変わってきましたが、常に洗練されたモダンで静謐な空間を現出させています。

 今回の展覧会は、こうした伊藤利彦の、現在にいたるほぼ35年間の作品51点を、前期[1950年代末から1980年代初頭まで]、後期[白い空間/箱の中の空]の二期に分けて展示し、その活動の全貌を紹介しようとするものです。

 最後に、展覧会を開催するにあたり、貴重な作品をご出品いただきました美術館、所蔵家の方々、調査等にこ協力いただきました皆様、その他関係各位にあつくお礼申し上げます。

 1996年8月

三重県立美術館
(財)岡田文化財団

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