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ごあいさつ

 18世紀の京都画壇を代表する異才として近年ますます評価が高まっている曾我蕭白(享保15=1730年〜安永10=1781年)の画業を回顧する「江戸の鬼才 曾我蕭白展」を開催します。

 蕭白は、京都の商家に生まれ、『続近世畸人伝』にも収録された高田敬輔に師事したといわれます。20代後半からは室町時代の曾我派の直系にあたるとして曾我姓を名乗り、「蛇足十世孫」とも署名しました。1970年代から調査が進み、伊勢(現在の三重県)、播州(現在の兵庫県南西部)など各地を巡っての制作のあとを裏付ける作品が確認されていますが、それまで蕭白といえば、国内ではほとんど顧みられず、むしろ国外での評価が高い時代が続きました。とくに明治時代に来日したフェノロサやビゲローが多くの作品を米国に持ち帰ったことをきっかけに、ボストン美術館に約50点が収蔵されて、蕭白研究には欠くことのできないコレクションを成しています。

 本展は、このボストン美術館所蔵品を含む米国五ヵ所の所蔵家からの里帰り作品をはじめ国内の代表作、初めて出品される作品など計約80点を展示する、過去最大規模の回顧展です。蕭白画の年代的展開をたどるとともに、その作品の多様性を掘り下げるという二部構成で、ユニークな個性を浮き彫りにします。奔放で雄渾な蕭白芸術の神髄を感じとっていただければ幸いです。

 開催にあたり、貴重な作品をご出品いただいた所蔵家の皆さまをはじめ、ご協力をいただいた関係各位に厚く御礼申し上げます。


 1998年3月

千葉市美術館
三重県立美術館
朝日新聞社

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