ごあいさつ
このたび福島県立美術館、滋賀県立近代美術館、三重県立美術館、そごう美術館において「大原美術館所蔵品展――「近代日本洋画の名作」を開催いたします。
大原美術館は、1930年大原孫三郎氏によって、日本で最初の西洋近代美術館として岡山県倉敷に設立されました。大原氏の依嘱を受けた洋画家 児島虎次郎がヨーロッパで蒐集した西洋美術の名品は、「大原コレクション」として戦前戦後を通じてわが国の美術界に多大に貢献してきました。
大原美術館は、その後現在に至るまで、西欧近代絵画、現代美術、近代日本洋画、先史イラン美術、中国古美術、工芸など多方面にわたって蒐集を拡大されており、より一層充実したコレクションとして訪れる多くの人々に親しまれています。
本展は、この大原コレクションの中から特に近代日本洋画の名品を選び、また大原美術館とゆかりの深い児島虎次郎、満谷国四郎の作品を併せて展観するもので、その数々の名作は皆様に深い感銘をもたらすものと思います。
展覧会開催にあたり、貴重な所蔵品をこころよく出品してくださいました大原美術館、および関係各位に心から感謝申しあげます。
嘉門安雄/全国美術館会議会長
原田 実/福島県立美術館館長
上原恵美/滋賀県立近代美術館館長
陰里鉄郎/三重県立美術館館長
上原國男/そごう美術館館長