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ごあいさつ

このたび、三重県立美術館では、企画展「現代の工芸・伝統と革新―京都の6人―」を開催いたします。

現代の工芸は実にさまざまな姿を私たちに見せてくれます。素材を取り出してみても陶土、磁土、繊維、漆、金属、木、竹など変化に富み、作品の傾向を概観しても生活に即した実用的なものから、いかにも現代的なオブジェまで広範囲に渡ります。本展覧会はこのように多様で、また今まさに進行形としてある現代の工芸を、「伝統と革新」というキーワードで捉えてみようとするものです。もちろん「伝統」、「革新」一口言っても、単純に割り切れるものではなく、一人の作家の中でもこれらは複雑に絡み合っていることでしょう。しかし、作者がこうした問題をどのように考え、対峙しているかを改めて問い直すことは重要なことであり、それが作品に表れてくるものと思われます。

出品作家6人は、現在の日本において最も活発な創作活動を展開している人たちです。いずれも京都に在住し制作を進めていますが、日本国内ではもちろん海外各地での展覧会などを通じ国際的に高い評価を受けています。6人は用いる素材も、作品の傾向も多種多様で、伝統的な器から斬新な形態を示すオブジェにいたるまで、まさに現代の工芸の縮図をなす様相を呈してます。今回の展示では、約70点の作品が陳列されます。これらの作品を通して、それぞれの作家が個性ある各作品によって表現しているものを見ていただき、現代の工芸がはらむ一側面を理解していただきたいと思います。

三重県立美術館は今秋開館20周年を迎えます。この記念すべき年の初めに、新時代の工芸を担う作家たちの展覧会を皆様にご覧いただくことは何よりも喜ばしいことです。

最後になりましたが、本展開催にあたり、6名の作家の方々はもとより、貴重なご所蔵品をご出品いただいた各機関、所蔵家の皆様をはじめ、ご協力を賜りました関係各位に厚く御礼申し上げます。

2002年1月

三重県立美術館館長
白石 和己

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