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ごあいさつ

「ヒューマニズムの系譜−日本の具象彫刻10人展:1930s−1950s」を開催いたします。

明治初期、イタリアの彫刻家ラグーザの指導によって出発した日本の近代彫刻は、1910年代に入ると、在野の青年彫刻家たちがロダンから強い影響を受け、以後もブールデル、マイヨール、デスピオらフランス近代彫刻から強い影響を受けるようになりました。

本展に出品される10名の彫刻家たちは、1900年代初頭から1910年代前半に生まれ、日本美術院に属して木彫も制作した桜井祐一を除くと、いずれも1928年(昭和3)に設置された国画会彫刻部に作品を出品し、また1939年(昭和14)に創設された新制作派協会彫刻部の主要メンバーとして活動した作家たちです。

彼らは、1920年代末から30年代に制作を始め、日中戦争から太平洋戦争にいたる15年に及ぶ戦中期には、思想や表現の自由の抑圧、兵役や抑留、制作の中断など様々な厳しい体験に耐えながら、それぞれの表現世界を深化させ、戦後の1940年代後半から50年代に各作家固有の彫・助\現を確立しました。

この展覧会は、そうした1930年代から50年代にかけて、ヒューマニズムに裏打ちされて、人間の内実をリアルに表現しようとした在野の彫刻家たちの作品を通じて、わが国の具象彫刻の展開の一面を紹介しようとするものです。

なお、本展は1997年5月から8月までフランス、モン・ド・マルサン市のデスピオーヴレリック美術館において開催された“Le Japon Sculpture moderne 1935−1955”の帰国展でもあります。フランス展では、デスピオーヴレリック美術館のカマン館長によって10名の作家と出品作品が選定されましたが、このたび日本展を開催するにあたっては、出品作品を一部変更し、カタログも新たに編集いたしました。

最後に、展覧会を開催するにあたり、貴重なご所蔵作品をご出品いただきました所蔵者の皆様、ご協賛いただきました花王株式会社、ご協力いただきました関係各位に深くお礼申し上げます。

1998年5月

主催者

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