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あいさつ

アルプが第1次世界大戦のさ中,スイスのチューリヒで興ったダダの一員として20世紀美術史に登場し,シェルレアリスムや抽象美術など,現代美術の展開に大きく貢献した事は良く知られております。

彫刻家であると同時に画家,詩人でもあったアルプは,「私は横たわる果実,流れ,立ち昇る雲,熟して落ちる星,無限の平和の中で,永遠に変遷する象徴を形造る」という言葉が示すように,「自然の本質的な秩序,調和へ復帰する」という理念を生涯貫き,その自由かつ独創的なフォルム形成を通して比類なき詩的造形世界を打ち立てるとともに,その後の現代美術の発展に限りない示唆を与えてまいりました。

本展は,1886年ドイツのシュトラスブルク(現在のフランス,ストラスブール)に生まれたアルプの生誕100年という記念すべき時をとらえ,我が国にはこれまで部分的にしかその足跡が紹介されることのなかったこの作家の芸術世界の全貌をあますところなく紹介,回顧することを目的として企画されたものです。開催にあたりましてはフランスのアルプ財団を主体に,スイスのアルプ・コレクション,西ドイツのジャン・アルプ&ゾフィー・トイベル=アルプ財団の全面的協力を得て,アルプが初めて丸彫り彫刻を制作した1930年より,最晩年の1965年までの作品の中から彫刻75点を中心にレリーフ,デッサン,版画,タペストリーなどを加えた130余点を展観いたします。

本展をとおし,美術愛好者をはじめ,多くの方々がアルプ芸術の真髄にふれ,ひいては現代彫刻,美術に対する新しい認識を得て下さることを念願してやみません。

最後に,本展のため,貴重な作品を快く御出品下さいましたアルプ財団,ご協賛下さいました花王株式会社をはじめ本展開催のために格別の衛協力を賜りました内外の関係各位に対して深く感謝申しあげます。

1986年

主催者

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