常設展示1988年度【第3期展示】 1988年9月27日(火)~12月18日(日)
第1室 佐伯祐三と昭和の洋画家たち
日本の近代はついに、戦前のヨーロッパや1950年代のアメリカに匹敵するモニュメンタルな作品を生み出すことができなかったが、それでも、特に大正から昭和にかけて、何がしかの多彩さと親密さを感じさせる作品を残している。その脆弱さと地方的な限界は杏みえないにしろ、これらをひとまとめにして切り捨ててしまうこともできまい。
作家名 |
生没年 |
作品名 |
制作年 |
材質 |
小林 万吾 |
(1870-1947) |
林 |
|
油彩・板 |
児島虎次郎 |
(1881-1929) |
河口の町(倉敷風景) |
|
油彩・キャンバス ※ |
藤島 武二 |
(1867-1943) |
朝鮮風景 |
1913 |
油彩・キャンバス |
萬 鐵五郎 |
(1885-1927) |
山 |
1915 |
油彩・キャンバス |
村山 槐多 |
(1896-1919) |
信州風景(山) |
1917 |
木炭・紙 |
清水 登之 |
(1887-1945) |
風景 |
1921 |
油彩・キャンバス |
小出 楢重 |
(1887-1931) |
パリ・ソンムラールの宿 |
1922 |
油彩・キャンバス |
牧野 虎雄 |
(1890-1946) |
梧桐 |
1923 |
油彩・キャンバス |
坂本繁二郎 |
(1907-1968) |
仏国ヴァンヌ風景 |
1923 |
油彩・キャンバス ※ |
萬 鐵五郎 |
(1885-1927) |
茅ヶ崎風景 |
c.1924 |
コンテ・紙 |
前田 寛治 |
(1896-1930) |
風景 |
c.1924 |
油彩・キャンバス |
佐伯 祐三 |
(1898-1928) |
新橋風景 |
1926 |
油彩・キャンバス ※ |
佐伯 祐三 |
(1898-1928) |
滞船 |
1926 |
油彩・キャンバス ※ |
佐伯 祐三 |
(1898-1928) |
風景 |
1926 |
インク・水彩・紙 |
佐伯 祐三 |
(1898-1928) |
サン・サンヌ教会 |
1928 |
油彩・キャンバス |
木村 荘八 |
(1893-1958) |
戯画ダンスホール |
1930 |
油彩・キャンバス |
中谷 泰 |
(1909- ) |
風景 |
c.1930 |
油彩・キャンバス |
三岸好太郎 |
(1903-1934) |
二人の道化 |
c.1931 |
油彩・紙 |
須田国太郎 |
(1891-1961) |
信楽 |
1935 |
油彩・キャンバス |
鳥海 青児 |
(1902-1972) |
紀南風景 |
1936 |
油彩・キャンバス |
吉原 治良 |
(1905-1972) |
作品 |
1937 |
油彩・キャンバス |
村井 正誠 |
(1905- ) |
支那の町No.1 |
1938 |
油彩・キャンバス |
山本 鼎 |
(1882-1946) |
外房しけのあと |
1942 |
油彩・キャンバス |
木村 荘八 |
(1893-1958) |
日没 |
1942 |
油彩・キャンバス |
北川 民次 |
(1894- ) |
海への道 |
1942 |
油彩・キャンバス |
松本 竣介 |
(1912-1948) |
風景 |
c.1948 |
墨・紙 |
川口 軌外 |
(1892-1966) |
作品 |
1951 |
油彩・キャンバス |
鶴岡 政男 |
(1907-1979) |
黒い行列 |
1952 |
油彩・キャンバス |
森 芳雄 |
(1908- ) |
女 |
1952 |
油彩・キャンバス |
池田 龍雄 |
(1928- ) |
街 |
1953 |
水彩・インク・紙 |
麻生 三郎 |
(1913- ) |
荒川B |
1954 |
コンテ・紙 |
橋本 平八 |
(1897-1935) |
石に蹴いて |
1928 |
木 ※ |
片山 義郎 |
(1908- ) |
恋人たち |
|
テラコッタ |
第2室 宇田荻邨と京都画壇の画家たち
緻密に仕上げられるべき、それゆえかえって往々にして生気を失ってしまう本画/まだ本番ではないことが時に自由を、時に弛緩をもたらす下絵/はじめから仕上げを目指さないことで得られるべき精神性が、逆に形式的なマンネリ化に陥りやすい文人画的な筆法。
これらの微妙な関係に、作ることのありかたの一相がかいまみられるだろう。
作家名 |
生没年 |
作品名 |
制作年 |
材質 |
菊池 芳文 |
(1862-1918) |
稚竹図 |
|
絹本著色 |
竹内 栖鳳 |
(1864-1942) |
雨霽図 |
|
絹本著色 |
谷口 香喬 |
(1864-1915) |
水鶏之図 |
|
絹本著色 |
山元 春挙 |
(1871-1933) |
山村暮雪 |
|
絹本墨画淡彩 |
木島 櫻谷 |
(1877-1938) |
暮雨 |
|
紙本墨画 |
西山 翠嶂 |
(1879-1958) |
猫児(眠) |
|
絹本著色 |
平井 楳仙 |
(1889-1969) |
南天 |
|
絹本淡彩 |
堂本 印象 |
(1891-1975) |
薫風晴(そう) |
|
絹本著色 |
伊藤 小坡 |
(1877-1968) |
ふたば |
1918 |
絹本著色 |
宇田 荻邨 |
(1896-1980) |
夏の花園(下絵) |
|
紙本淡彩 |
宇田 荻邨 |
(1896-1980) |
祇園新橋 |
|
絹本著色 |
宇田 荻邨 |
(1896-1980) |
夜の一力(下絵) |
1919 |
紙本淡彩 |
宇田 荻邨 |
(1896-1980) |
太夫(下絵) |
1920 |
紙本淡彩 |
宇田 荻邨 |
(1896-1980) |
春の池 |
1931 |
紙本淡彩 |
宇田 荻邨 |
(1896-1980) |
林泉 |
c.1935 |
絹本著色 |
宇田 荻邨 |
(1896-1980) |
祇園の雨 |
1953 |
絹本著色 |
川喜多半泥子の陶芸
作家名 |
生没年 |
作品名 |
制作年 |
材質 |
川喜多半泥子 |
(1878-1963) |
茶碗 銘ひばり |
c.1941 |
陶磁器 ※ |
川喜多半泥子 |
(1878-1963) |
刷毛目茶碗 銘一声 |
|
陶磁器 ※ |
川喜多半泥子 |
(1878-1963) |
唐津風茶碗 銘薄氷 |
1941 |
陶磁器 ※ |
川喜多半泥子 |
(1878-1963) |
灰被手茶碗 銘おらが秋 |
|
陶磁器 ※ |
川喜多半泥子 |
(1878-1963) |
茶碗 銘雅茶子 |
|
陶磁器 ※ |
川喜多半泥子 |
(1878-1963) |
古伊賀写水者 銘慾袋 |
|
陶磁器 ※ |
第3室 ヨーロッパ近代の美術
日本の近代が模倣し取り入れようとしたヨーロッパの美術も実は、当時支えとなるべき地盤が失われるという事態に直面していた。その自由と多彩さは、分裂と崩壊のうちで生きようとする営みなのである。
作家名 |
生没年 |
作品名 |
制作年 |
材質 |
フランシスコ・デ・ゴヤ |
(1746-1828) |
戦争の惨禍 |
1863 |
エッチング・紙 |
ウィリアム・フレーク |
(1757-1827) |
ヨブ記 |
1825 |
エッチング・紙 |
シャルル・メリヨン |
(1821-1868) |
プチ・ポン |
1850 |
エッチング・紙 |
シャルル・メリヨン |
(1821-1868) |
パリ・ノートルダムの給水塔 |
1852 |
エッチング・紙 |
シャルル・メリヨン |
(1821-1868) |
塔・医学校通り |
1861 |
エッチング・紙 |
ロドルフ・ブレスダン |
(1822-1885) |
善きサマリア人 |
1861 |
リトグラフ・紙 |
ロドルフ・ブレスダン |
(1822-1885) |
鹿のいる聖母子 |
1871-78 |
リトグラフ・紙 |
オディロン・ルドン |
(1840-1916) |
ベアトリーチェ |
1897 |
リトグラフ・紙 |
オディロン・ルドン |
(1840-1916) |
ヨハネ黙示録 |
1899 |
リトグラフ・紙 |
オディロン・ルドン |
(1840-1916) |
アレゴリー |
1905 |
油彩・キャンバス |
カミーユ・ピサロ |
(1831-1903) |
農夫モロン親爺 |
1879 |
エッチング・紙 |
カミーユ・ピサロ |
(1831-1903) |
鋤で耕す農婦 |
1890 |
エッチング・紙 |
クロード・モネ |
(1840-1926) |
ラ・ロシュブロンドの村 |
1889 |
油彩・キャンバス |
トゥールーズ=ロートレック |
(1864-1901) |
ムーラン=ルージュのイギリス人 |
1892 |
リトグラフ・紙 |
エドヴァルト・ムンク |
(1863-1944) |
マイアー・グレーフェ・ポートフォリオ |
1895 |
エッチング他・紙 |
ジョルジュ・ルオー |
(1871-1958) |
これで終わりだよ、おやじさん(『ミセレーレ』より) |
1927 |
リトグラフ・紙 ※ |
モーリス・ド・ヴラマンク |
(1876-1958) |
風景 |
|
油彩・キャンバス ※ |
藤井 嗣治 |
(1886-1968) |
猫のいる自画像 |
c.1927 |
油彩・キャンバス |
アルビール・マルケ |
(1875-1947) |
水辺風景 |
|
油彩・キャンバス ※ |
ジョルジュ・ブラック |
(1882-1963) |
葉・色彩・光 |
1953 |
リトグラフ・紙 |
マルク・シャガール |
(1889-1985) |
荷車を引くロバ |
1914 |
鉛筆・紙 |
マルク・シャガール |
(1889-1985) |
枝 |
1956-62 |
油彩・キャンバス |
マルク・シャガール |
(1889-1985) |
サーカス |
1967 |
リトグラフ・紙 |
M.C.エッシャー |
(1898-1972) |
メタモルフォーシスⅡ |
1939-40 |
木版・紙 |
ジャコモ・マンズー |
(1908- ) |
版画集 |
1970 |
エッチング・アクアティント・紙 |
ワシリー・カンディンスキー |
(1866-1944) |
小さな世界 |
1922 |
リトグラフ・木版画・紙 |
ジョアン・ミロ |
(1893-1985) |
アルバム13 |
1948 |
リトグラフ・紙 |
ジョアン・ミロ |
(1893-1985) |
女と鳥 |
1968 |
油彩・キャンバス |
ヤン・フォス |
(1936- ) |
無題 |
1983 |
油彩・キャンバス ※ |
アントワーヌ・ブールデル |
(1861-1929) |
風の中のベートーベン |
1904-8 |
ブロンズ ※ |
ギャラリー・ロビー(彫刻・工芸・現代美術)
作家名 |
生没年 |
作品名 |
制作年 |
材質 |
足代 義郎 |
(1909- ) |
トルソ |
1970 |
水彩・紙 |
若林 奮 |
(1936- ) |
ノート鮭の尾鰭 |
1978 |
エッチング ドライポイント・紙 |
浅野 弥衛 |
(1914- ) |
作品 |
1981 |
鉛筆・紙 |
浅野 弥衛 |
(1914- ) |
作品 |
1981 |
鉛筆・紙 |
木下 富雄 |
(1923- ) |
FACE(語らず) |
1981 |
木版画・紙 |
土嶋 敏男 |
(1942- ) |
人と物((しょく)の構図) |
1984 |
エッチング・紙 |
井上 武吉 |
(1930- ) |
my sky hole 86-道 |
1986 |
ロットリング・鉛筆・紙 |
オシップ・ザッキン |
(1890-1967) |
ヴィーナスの誕生 |
1930 |
ブロンズ |
イサム・ノグチ |
(1904- ) |
スレート |
1945 |
鉄 |
柳原 義達 |
(1910- ) |
黒人の女 |
1956 |
ブロンズ |
若林 奮 |
(1936- ) |
中に犬Ⅱ |
1968 |
鉄 |
佐藤 忠良 |
(1912- ) |
賢島の娘 |
1973 |
ブロンズ |
澄川 喜一 |
(1931- ) |
そぎとそり |
1975 |
木 |
江口 週 |
(1932- ) |
漂流と原形 |
1981 |
木 |
小清水 漸 |
(1944- ) |
作業台 水鏡 |
1981 |
シナ合板・ウレタン塗装 |
多田 美波 |
(1924- ) |
曙 |
1982 |
テラコッタ・ステンレス板 |
神戸 武志 |
(1932- ) |
不連続と連続(街角にて) |
1983 |
木 |
吉村 寿夫 |
(1948- ) |
気(えん) |
1984 |
アルミヒドロ合金 |
瀧川 嘉子 |
(1937- ) |
境―No.6―1986 |
1986 |
板ガラス |
屋外彫刻
作家名 |
生没年 |
作品名 |
制作年 |
材質 |
ジャコモー・マンズー |
(1908- ) |
ジュリアとミレトの乗った大きな一輪車 |
1973 |
ブロンズ |
湯原 和夫 |
(1930- ) |
無題 |
1982 |
鉄・ステンレス |
井上 武吉 |
(1930- ) |
my sky hole 82 |
1982 |
鉄・ステンレス |
井上 武吉 |
(1930- ) |
my sky hole 85-6 |
1982 |
鉄 |
田畑 進 |
(1944- ) |
NOKOSARETA―KATACHI |
1982 |
ステンレス・黒御影 |
梶 滋 |
(1951- ) |
円柱とその周辺 |
1986 |
アルミニウム |
※印 寄託作品