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常設展示1984年度【第4期展示】 1985年1月4日〜3月31日

第1室 19・20世紀のヨーロッパ版画

フランス19世紀には、銅版や石版の技法が著しく発達し、パリの街を緻密に描いたメリヨン、また独自の象徴主義的作風を確立したルドン、その師で特異な版画家ブレスダンらが輩出した。続く20世紀には、シャガールやブラックらが、油彩画と並んで卓れた石版画を制作している。

本展では、当館所蔵の作品に、神奈川県立近代美術館の所蔵するドラクロワ、ブレイク等の版画をあわせて展観する。

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
E.ドラクロワ (1798-1863) ハムレット(16) 1834-43 石版   ※
W.ブレイク (1757-1827) ヴァージルの田園詩(17) 1820-21 木版   ※
C.メリヨン (1821-1868) 塔・医学校通り 1861 銅版
C.メリヨン (1821-1868) プチ・ポン 1850 銅版
C.メリヨン (1821-1868) パリ・ノートルダムの給水塔 1852 銅版
R.ブレダン (1822-1885) 善きサマリア人 1861 石版
R.ブレダン (1822-1885) 鹿のいる聖母子 1871-78 石版
O.ルドン☆ (1840-1916) 悪の華(9) 1980       ※
O.ルドン (1840-1916) 幽霊屋敷(6) 1896 石版   ※
O.ルドン (1840-1916) 聖ヨハネ黙示録(12) 1899 石版
O.ルドン (1840-1916) 聖アントワーヌの誘惑(24) 1896 石版   ※
O.ルドン (1840-1916) ベアトリーチェ 1897 石版
G.ブラック (1882-1963) 葉・色彩・光 1953 石版
G.ルオー (1871-1958) パッション 1939 石版
M.シャガール (1899-   ) サーカス 1967 石版
J.ミロ (1893-   ) アルバム13 1948 石版

O.ルドン☆・・・悪の華(9)は、ルドンの原画によるエヴリー・プロセスの版画

※印・・・ 神奈川県立近代美術館所蔵作品


第2室 近代の日本画・三重の画人

近代の日本画は洋画と同様に西洋の美術思想のさまぎまな影響を受けつつ、伝統を活かしながらも斬新な表現を志向した。東京では日本美術院の横山大観、あるいは小林古径、安田靫彦らが華々しい活動を繰り広げたが、京都では、円山・四条派の流れをくむ竹内栖鳳が精緻で水際立った写実的表現を追求していた。また栖鳳と並び称せられる菊池芳文・契月の門下から三重県松阪出身の宇田荻邨が、また栖鳳などに師事した宇治山田出身の女流画家、伊藤小坡らが活躍した。

今回は、本県出身で現在なお活躍中の鈴木三朝、嶋谷自然の作品をあわせて展示している。

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
竹内 栖鳳 (1864-1942 虎・獅子図 1901頃 紙本墨画淡彩
横山 大観 (1868-1953) 満ちくる朝潮 1952 紙本着色
安田 靫彦 (1884-1978) 小倉の山 1930頃 絹本着色
安田 靫彦 (1884-1978) 天孫降臨画稿   紙本墨画
小林 古径 (1883-1957) 麦秋 1915頃 絹本着色
岸田 劉生 (1881-1929) 冬瓜茄子之図 1926 絹本着色
伊藤 小坡 (1877-1968) ふたば 1918 絹本着色
宇田 荻邨 (1896-1980) 雪の嵐山 1961 紙本着色
鈴木 三朝 (1899-   ) 晩秋の法起寺 1981 紙本着色
嶋谷 自然 (1912-   ) 島嶼 1970 紙本着色

第3室 藤島武二と明治大正の洋画

1893年(明治26)、フランス留学から帰国した黒田や久米桂一郎は、ラファエル・コランの外光派の作風を伝え、黒田らか結成した白馬会には藤島武二・岡田三郎助・長原孝太郎ら明治後期に活躍する画家たちが多く集った。藤島武二は、1893年7月から三重県立尋常中学助教諭として3年間を津で過ごし、その後に東京へ出て文学雑誌『明星』を中心に起った浪漫主義的文芸思潮を反映した作品を制作するようになり、1911年(明治44)29歳の若さで亡くなった青木紫と共に、明治浪漫主義絵画の旗手として一時期を画している。

明治も40年代に入ると、『白樺』や『スバル』などの文芸雑誌によって後期印象派やフォーヴィスムなどの西洋美術が紹介され、大正期に入って村山槐多・関根正二・小出楢重などの画家たちによって様々な個性的活動が展開された。

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
川村 清雄 (1852-1934 ヴェネチア風景 1880頃 紙・油彩
浅井  忠 (1856-1907) 小丹波村 1893 キャンバス・油彩
中村 不折 (1866-1943) 裸婦立像 1903頃 キャンバス・油彩
満谷 国四郎 (1874-1936) 裸婦 1900頃 キャンバス・油彩
黒田 清輝 (1866-1924) 雪景 1919 キャンバス・油彩
藤島 武二 (1867-1943) 裸婦 1906 キャンバス・油彩
藤島 武二 (1867-1943) ローマ風景 1908頃 板・油彩
藤島 武二 (1867-1943) 朝鮮風景 1913頃 キャンバス・油彩
藤島 武二 (1867-1943) 裸婦 1917頃 キャンバス・油彩
藤島 武二 (1867-1943) 日の出 1930 キャンバス・油彩
藤島 武二 (1867-1943) 1931頃 キャンバス・油彩
長原 孝太郎 (1864-1930) 自画像 1900 キャンバス・油彩
長原 孝太郎 (1864-1930) 裸婦   キャンバス・油彩
久米 桂一郎 (1866-1934) 秋景下図 1895 キャンバス・油彩
榊原 一広 (1883-1941) 香良洲浜 1906 紙・水彩
青木  繁 (1882-1911) 自画像 1905 紙・油彩
青木  繁 (1882-1911) 1904 キャンバス・油彩
万  鉄五郎 (1885-1927) 木の間よりの風景 1918 キャンバス・油彩
万  鉄五郎 (1885-1927) 1915 キャンバス・油彩
万  鉄五郎 (1885-1927) 枯木の風景 1924 キャンバス・油彩
岸田 劉生 (1891-1926) 麦二三寸 1920 キャンバス・油彩
岸田 劉生 (1891-1926) 自画像 1917 紙・コンテ・クレヨン
小出 楢重 (1887-1931) パリ・ソンムラールの宿 1922 キャンバス・油彩
前田 寛治 (1896-1930 風景 1924頃 キャンバス・油彩
関根 正二 (1899-1919) 群像 1916 紙・木炭

第3室ほか 彫刻・工芸・素描・版画他

具象彫刻家として活躍している柳原義達、佐藤忠良、片山義郎らは、的確な対象肥握と量感表現を基礎にして、それぞれ個性的な造型感覚を誇示しており、屋外展示の井上武吉、湯原和夫、田畑進らの現代彫刻は、深くつきつめられた造型思考に立脚して、周囲の環境をも支配する力強さを具えている。

またキューピスムの影響を受けたザッキンの作品、それに人間性にあふれる素直な性格を見せるマンズーの「ジュリアとミレトの乗った大きな一輪車」は、マンズー近年の代表的作例である。

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
柳原 義達 (1910-   ) 黒人の女 1956 ブロンズ
柳原 義達 (1910-   ) 赤毛の女 1956 ブロンズ
柳原 義達 (1910-   ) バルザックのモデルたりし男 1957 ブロンズ
佐藤 忠良 (1912-   ) 賢島の娘 1973 ブロンズ
片山 義郎 (1908-   ) 首(T子の顔) 1976 ブロンズ
井上 武吉 (1930-   ) My Sky Hole 1982 鉄・ステンレス
湯原 和夫 (1930-   ) (無題) 1982 鉄・ステンレス
田畑  進 (1944-   ) NOKOSARETA-KATACHI 1982 ステンレス・黒御影石
G.マンズー (1908-   ) ジュリアとミレトの乗った大きな一輪車 1973 ブロンズ
O.ザッキン (1890-1967) ヴィーナスの誕生 1930 ブロンズ
若林  奮 (1936-   ) 中に犬 U 1968
松本  薫 (1952-   ) From 90°to 90° 1981 ステンレス
川喜田 半泥子 (1878-1963) 古伊賀写水指 銘 慾袋   陶磁器
菅井  汲 (1919-   ) (無題)    
若林  奮 (1936-   ) 大気中の緑色に属するもののためのデッサン 1982 紙・鉛筆
M.シャガール (1889-   ) 1956-62 キャンバス・油彩

※印・・・ 神奈川県立近代美術館所蔵作品

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