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美術館 > 刊行物 > HILL WIND > ひる・うぃんど(vol.1-10) > 施設と設備

施設と設備

はじめに

 

 津駅西口から西へ約500m、三重県立大学水産学部跡地約16,000㎡の緑に囲まれた小高い丘に、昭和55年10着工式を行って以来建設中であった三重県立美術館は、本年5月22日竣工式を終え、9月25日に開館します。

 

 昭和54年1月、文化審議会で『県立美術館基本構想(案)』の承認を得たことから、同年4月文化課に4名の専任職員を配置して美術館建設準備体制を敷き、翌年4月こは美術館建設準備室を新設し、さらに増員してその準備を行ってきました。

 

 その間、高度な専門的事項につき指導を受けるため、学識経験者からなる県立美術館建設相談役を委嘱するとともに、優れた美術作品を収集するため資料選定評価委員会を設置しました。  

 

 美術館の建築設計については富家建築事務所に委託し、建築工事は大成建設株式会社によって順調に進められました。

 

エントランス・ホール

 美術館に入ると最初に接するところがエントランスホールです。ここは、各展示室、講堂などの施設に対して中心に位置し、十分ゆとりのある空間を構成しています。壁面には多田美波の陶壁≪曙≫が配置されています。

 

展示室

 各展示室及び固定ケース内の温湿度をそれぞれ独立して調節可能な設備があることなどから、展示された作品はそれぞれに応じた最適の条件に保つことができます。照明についても保存上の理由から人工照明を使用しますが、自然光に近くて適正な鑑賞ができるように配慮されています。

 

 しかし、企画展示室(4)だけは人工照明だけでなく自然光線の機能を持つユニークな展示室です。

 

 県民ギャラリーは、簡単に可動できる展示パネルを設置し、全般照明も可能にするなど、使い易くかつさまぎまな展示に十分対応できるようになっています。

 

野外彫刻の空間

 プラザから東へつながった敷地約7,000㎡は、野外彫刻展を開催することができる広場です。これは、市街地に立地している他の国・公立美術館にはまったく見られない三重県立美術館の特色です。

 

 この広場は来館者の憩いの鳩として、また集散の場としても利用できます。

 

学習の空間

 講堂・研修室では講演会をはじめ多彩な教育普及事業が開催されます。視聴覚機器、音響設備を完備し、展示も可能で多目的に利用できます。

 

憩いの空間

 鑑賞の余韻を楽しむ場、くつろぎの空間としてエントランスホールの東側など館内各所にロビーが設けられています。玄関横には語らいの場として喫茶室があります。

 

身体障害者用施設

 美術館では身体の不由由な来館者のために、スロープ、専用エレベーター、トイレを設け、各階のフロアの段差をなくしてあります。

 

調査研究・作品保存のための施設・設備

 一般の来館者には見えませんが、この他、より質の高い美術館活動を行うために、あるいは作品を安全完璧に保管するためなどにさまぎまな施設・設備があります。

美術館全景

美術館全景

 

美術館 外観

 

 

美術館 エントランス・ホール
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