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片山義郎 (かたやまよしお/1908-1989)
女の頭部
1946年 ブロンズ 作者寄贈
1908年に生まれた片山義郎は、三重県の代表的な具象彫刻家として、日本美術展覧会を中心に、県内外で活躍した。1930年に東京美術学校彫刻家に入学し、1934年に同科を卒業して、彫刻家としての道を歩み始めた。第2次大戦の勃発によって召集された片山は、南方で終戦を迎えた後、三重県四日市に住居を構え、以後40数年にわたって三重の地で活躍することになった。「首の片山」の異名をもつ片山は、夫人や愛嬢をモティーフにした人物彫刻で知られているが、彫刻制作の傍ら、県内の若い彫刻家たちの指導にあたり、多くの彫刻家を育成した。
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