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【平成11年度 展覧会ごあんない】

子ども美術館 パート4 びじゅつはリズム!?

(7/24(土)ー8/29(日))

田中善明〈学芸員〉

「この展覧会、僕に一度やらさしてください」お調子者の僕がこの言葉をついつい口にしてから、「子ども美術館」の担当もついに3回目を迎えることになりました。まだ、美術館の夏の恒例行事にまでは至っておりませんが、自分の年間リズムがすっかり刻み込まれてしまいました。「美術を通して○×はっきりしない世界を体感してもらいたい」という願いと、「どうせ展覧会を押当するなら楽しくやりたい」という欲求が交叉しながら、今年は「びじゅつはリズム!?」をテーマに展覧会を開催しようと思います。

先ほど「年間のリズム」と申しましたが、「生活のリズム」をはじめ、「天体運行のリズム」「愛のリズム」「文章のリズム」など、リズムという言葉はいろんなところで使われます。リズムという言葉は、古代ギリシャ語rhythmos、rhysmos「調和、形、型、像、相、姿」の意味に発しているそうですが、美術でいうところのリズムとは、いったいどういうものなのか、僕自身あたまのなかでまだ整理できていません。かといって、自分がわかった(本当のことを言えば「わかった」作品など 一点もないのですが)作品やテーマだけを展覧会にするというのでは、押しつけがましいつまらない展覧会になります。とにかく作品品がもつ色彩や形、構成のリズミカルな要素を見つけだし、意識してみることで、作者がもっているリズム(作者独自のリズムや我々生物が共通してもっている自然のリズムなど)をより深く感じることができるのではないだろうか、そして、鑑賞者のリズムが作者のリズムと強く共鳴したとき、その作品が身近に感じられたり、作品が我々を別の次元へと連れていってくれたりするのではないか。そんなことを期待しておりますが、はたしてこどもたちや皆さんがこの展覧会を「リズムにのって」御覧いただけるかどうか、それがもっぱらの心配事です。

友の会だより no.51, 1999.7.27

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