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三重県立美術館のめざすこと

 三重県立美術館は、1982年9月に開館し、美術資料の収集・保管・調査研究・展示という美術館本来の基本的活動を重視しながら、地域性と普遍性双方を視野に入れた美術館活動を展開してまいりました。
 当館では社会や経済情勢をはじめとする環境の変化や、美術館に対する新たなニーズに応えるため、節目ごとに中長期的目標を定め、活動内容を見直してきました。少子高齢化問題が顕在化し、生涯学習の充実が求められるようになった1997年の「中長期ビジョン」では、地域文化拠点としてのソフト・ハード面の充実が目指され、教育活動の充実や、情報システムの整備、遠隔地へのアプローチなどが主な目標とされました。また、2009年に設定した「中期重点目標案」では、利用者をより意識しながら、発信力や親しみやすさなどに重点が置かれ、3か年の具体的な数値目標が定められました。これについては、一定の成果をあげたものの、2012年以降の目標については更新されていません。
 近年、情報化社会は人々の生活をますます便利にする一方で、効率化や即効性ばかりが求められ、じっくりと本物に向き合い沈思する機会が尊ばれなくなるとともに、美術館の基本的な活動内容や存在意義そのものが問われる機会が多くなってきました。
 このような時代に、人々が真に幸福で豊かな生活を送るためには、美術館には何ができるでしょうか。私たちは、今後の美術館のあり方をあらためて考え直す必要性を感じ、これからの活動の指針として、新たに「三重県立美術館のめざすこと」を策定しました。
 今回の策定にあたっては、美術館で働く職員をはじめ、ボランティアや関係組織の構成員、専門委員や協議会委員の皆様から広く意見をうかがいました。さらに、博物館法や、三重県立美術館条例、「新しいみえの文化振興方針」(2014年)をはじめ、文部科学省による「博物館の設置及び運営上の望ましい基準」(2011年)、全国美術館会議の「美術館の原則と美術館関係者の行動指針」(2017年)、日本博物館協会やICOM(国際博物館会議)の規範や規定に依拠しながら、館内で討議を重ね、文化交流ゾーンに位置する今後の三重県立美術館のあるべき姿を模索しました。当館が人々の感性を育み自己を形づくるためのかけがえのない場として機能すること、他の組織や個人と協働しながら美術館の可能性を広げることを重視した内容となっています。

 

 
三重県立美術館は、人々が感性や想像力を育み、自己を形成するためのコミュニケーション・プラットフォームとなって、文化の継承・発展に努め、新しい価値の創造をめざします。
 
三重県立美術館は、この目標を達成するため、次の5つの指針に基づき活動します。
 
  1. 誰もが利用しやすい環境を整えます。
     
  2. コレクションの充実、保護ならびにその研究の深化に努め、来たる世代にその意義を伝えていきます。
     
  3. 優れた美術やさまざまな表現を通して、利用者が、多様な価値観や文化に触れ、自己の世界を広げられるような機会を提供します。
     

  4. 独創的な芸術活動を支援し、三重から新たな文化を発信していきます。
     

  5. さまざまな組織・個人と協働し、美術館の可能性を広げます。
 

 

「三重県立美術館のめざすこと」全文は【こちら】(PDF:248 KB)
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