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三重県総合博物館 > コレクション > スタッフのおすすめ > 緑柱石 Beryl

緑柱石 Beryl

資料名 緑柱石 Beryl 成 分 Be3Al2Si6O18 
資料番号 RM694 産 地 いなべ市大安町石槫(いしぐれ)南
分 類  

珪酸塩鉱物

結晶系 六方晶系
硬 度 7.5  淡緑青色 
大きさ

写真1(左) 径7o、長さ26o

写真1 (中央) 径7o、長さ25o

写真1(右) 径3o、長さ28.5o

解 説   

 緑柱石は、美しい光沢を活かして宝石として利用されたり、工業製品の原料として用いられるベリリウムの原料として利用されたりしています。緑柱石の結晶の主な性質は、形が六角柱状で、硬度は7.5〜8、鉱物の結晶構造の特徴に従って割れる性質である劈開はありません。宝石としては、主に水色のものはアクアマリン、緑色のものはエメラルドと呼ばれ、指輪やネックレスなどに加工されます。ます。ベリリウムは、銅に添加すると粘りけや張力が増すため、銅との合金としてスイッチのバネなどに使われたり、α線を照射することにより中性子線を発する性質を利用して原子炉の減速剤、またX線をよく透過する性質からX線発生装置の窓などにも使用されたりします。

 緑柱石は、主に花崗岩質ペグマタイトに産出し、片麻岩、結晶片岩、スカルン、熱水鉱脈中にもみ・轤黷ワす。ペグマタイトとは、揮発成分に富むマグマ残液が、大きな結晶からなる脈や塊になって、主に花崗岩などのマグマが地中深くでゆっくりと冷えてつくられた深成岩中に発達したもので、岩石内などに生じた晶洞と呼ばれる空洞には、鉱物の結晶が大きく成長することが知られています。

日本の有名な産地としては、佐賀県佐賀市富士町杉山、福島県石川郡石川町、茨城県桜川市真壁町山ノ尾、三重近隣では岐阜県苗木地方、滋賀県田上山地方があげられます。

今回紹介する資料は、いなべ市大安町石槫(いしぐれ)南産で、宇賀渓上流の砂山近辺で産出した緑柱石です。何れも六角柱状の淡緑青色透明の結晶で、柱面はガラス光沢が強いものです。

三重県下では、これまで緑柱石の産出がほとんど知られておらず、本資料は、伊賀市三谷、伊賀市広瀬に次いで3例目の産出です。大安町は、鈴鹿山脈に分布する鈴鹿花崗岩の北限に位置し、本資料は、資料の緑柱石はその花崗岩質ペグマタイトから産出しました。産出したペグマタイトの晶洞中からは他の鉱物として、石英(煙水晶、水晶)、カリ長石、曹長石、鉄電気石、鉄雲母、チンワルド雲母、緑泥石、トパーズなどが記録されています。

 なお、このように、花崗岩帯のペグマタイトでは、様々な種類の鉱物の大きな結晶がみられることが多く、鉱物の観察を行う際の重要なポイントとなっています。

緑柱石
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