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和歌山別街道・街道の昔々

第1話

武士と馬の霊を祀る「眠り地蔵」

昔、侍が視察に来るというので、四神田(しこうだ)池へ野中の羽田要四郎という侍が迎えに行くことになっていました。しかし、遅れてしまったため、羽田要四郎は責任をとって馬の首を切り、自分も切腹したといわれています。後に、その切腹した辺りを通ると馬の鳴き声や蹄の音がするというので、安らかに眠るようにと眠り地蔵をたてました。今でもこの辺りは眠り地蔵という小字名で呼ばれています。
武士と馬の霊を祀る「眠り地蔵」
武士と馬の霊を祀る「眠り地蔵」


第2話

戦が変えた姫の運命(多気町朝柄・古江篠山城)

朝柄と古江の間にある篠山城(ささやまじょう)は、笹に覆われた要塞堅固な山城で、敵が攻撃しようとしても足がすべり登ることができませんでした。結局、敵は麓に住む老婆にこの山を登るにはどうしたらよいかとたずねたところ、何も知らない老婆は「火をつけたら笹が燃えてなくなる」と教えたため、敵はやすやすと城を攻め落とすことができました。城が落ちる直前に城主の姫は馬に乗って逃れることができましたが、悲しみのあまり長池(現在は国道が出来てなくなった)に身を投げたといわれています。
戦が変えた姫の運命(多気町朝柄・古江篠山城)

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