月出の中央構造線

つきでのちゅうおうこうぞうせん


月出の中央構造線

指定区分

指定種別

天然記念物

指定・登録日

市町

松阪市

所在地

松阪市飯高町大字月出字ハサビ562-1

所有者

-

員数

1

構造

面積12,547.39平方メートル

年代

-
関係サイト
関連資料

概要

 中央構造線は,関東から中部・近畿・四国を経て九州まで,ほぼ東西に連続する我が国最大の大断層であり,延長は1000kmにも及んでいる。地質学的には,断層北側の西南日本内帯と呼ばれる花崗岩(かこうがん)を主体とする地域と南側の西南日本外帯と呼ばれる変成岩地域の境界を成す断層である。活動時期は約1億年前の中生代白亜紀に遡るとされ,わが国の成り立ちを語る上で欠かせない。 
 「月出の中央構造線」の断層露頭は飯高北奥林道の直下にあり、高さ約80m,幅約50mに達している。この断層露頭は,平成7年度からの三重県治山事業による土砂の除去作業により出現したものである。断層面はほぼ東西で北に60度程度傾斜している。断層を挟んで北側は西南日本内帯の白色の花崗岩類に由来するマイロナイト,南側は西南日本外帯の黒色片岩起源で,色彩の違いからも断層が簡単に認識できる。説明板などの整備も行われており,中央構造線を良く観察できる。

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