津城跡

つじょうあと


津城跡

指定区分

指定種別

史跡

指定・登録日

市町

津市

所在地

津市丸之内5-1

所有者

津市

員数

-

構造

-

年代

安土桃山時代~江戸時代
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関連資料

概要

 津城は、津藩32万石の藤堂氏の居城として置かれた、三重県を代表する平城である。
 もとは、織田信長の弟信包によって創建されたもので、天正8年(1580)にはほぼ完成し、五層の天守閣が建立されたと考えられている。富田氏を経て慶長13年(1608)に入封した藤堂高虎は、本丸を東・北側に拡張して三層櫓を設け、内堀・外堀を整備するなど大改修を行った。
 明治維新以後、外堀・内堀は徐々に埋められるなど、城地は次第に狭まり、現状では、本丸、西之丸と内堀の一部が残されている。この中で、本丸には天守台、小天守台、埋門など信包による築城当初の遺構があり、本丸と西之丸の石垣は、内堀に面した外側の石垣は一部に積み直しがあるものの、江戸期のものが9割以上残り、要所に配置された櫓台も含めて旧態を保っている。中でも本丸南側の石垣には、高虎が本丸を拡張した痕跡が明瞭に残り、築城の経過が伺える。また、内堀は本丸の北側から西之丸にかけてよく残っている。
 藤堂高虎によって修築されたことが明らかである本丸付近の堅固な石垣を中心として、残存状況は良好で、藤堂氏の主城としての風格を感じることができる。したがって、津城のうち本丸・西之丸を中心とした区域を県史跡として指定し、今後の保存と活用を目指すものである。

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