絹本着色普賢延命菩薩像
けんぽんちゃくしょく ふげんえんめいぼさつぞう
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指定区分 |
県 |
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指定種別 |
有形文化財(絵画) |
指定・登録日 |
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市町 |
松阪市 |
所在地 |
松阪市中町 |
所有者 |
継松寺 |
員数 |
1幅 |
構造 |
- |
年代 |
室町時代(前期) |
関係サイト | |
関連資料 |
概要 |
縦92㎝、横37㎝、掛幅装。普賢延命経の所説によって描かれ、背に大月輪を負い、頭に五仏の宝冠を戴き、右手に金剛杵、左手に金剛鈴を持って蓮華座上に結跏趺座する。座下は三頭一身の白象が支えており、その鼻は独鈷杵を巻き頭上に四天王を安置する。足は一大輪宝を踏み、輪下に群小白象を描いている。大部分は張りのある鉄線描によるが、着衣は肥瘠(ひせき、抑揚があること)のある線を用い、肉身は朱でくくり黄土の具の地を用いている。象は胡粉地で、蓮弁や裙には赤朱が使用される。胸飾や瓔珞の描法も写実的であり、特に裙には繊細な菊花文、卍繋ぎ等が一面に描かれている。鎌倉時代の様式を伝えた室町時代初期の作品と考えられている。 継松寺は真言宗高野山金剛三昧院末で、もとは現在の松阪市石津町にあり、天正年間(1573-92)に松坂城下町の一角である現在地に移ったといわれる。 |
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