海女漁の技術
鳥羽・志摩の海女漁は、夫婦や親子等の男女の組み合わせで船に乗り、重りを使って潜水する【フナド】、1隻の船に複数の海女が乗り合わせ、各漁場にわかれて漁を行う【ノリアイ】、陸地から自力で漁場に行き漁を行う【カチド】があります。海の博物館所蔵


海女は、3~ 4m、場合によっては 20mくらいの海底まで潜ります。潜水時間は40~50秒ほどです。潜水後に細く長く息を吐き出すことで息を整えます。その時、口笛のような音が聞こえることから「磯笛」と呼ばれます。海女は、短い時間でアワビなどを採取します。
海女の使用する道具には、アワビを剥がす磯ノミ、磯メガネ、磯着(現在はウェットスーツ)、獲物を入れるスカリ、タンポ等があります。時代が移るにつれ、素材が変わったものもありますが、形や大きさには昔の姿をとどめており、永年にわたって培われた知恵がつまったものばかりです。
MieMu所蔵


海女漁の技術は、その採取方法、危険察知の仕方、半飼育的な漁獲物の温存法など常に集団を介して維持、伝承がされており、呪法や周辺習俗もよく保持していることから、平成29年(2017)、「鳥羽・志摩の海女漁の技術」として国の重要無形民俗文化財に指定されました。
海の博物館所蔵

