伊勢神宮
大阪・関西万博の関西パビリオン三重県ブースにおいて令和7年(2025)5月29日から6月19日まで伊勢神宮の「内宮正殿鰹木」が展示されていました。「鰹木」(かつおぎ)とは、神社建築で棟の上に据えられているものです。大阪・関西万博の関西パビリオン三重県ブースにおいて展示された伊勢神宮の「内宮正殿鰹木」は、かつて皇大神宮(内宮)御正殿の萱葺屋根に据えられていたものです。


今日の伊勢神宮は、正式名称を「神宮」といい、皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)の両正宮とともに、別宮、摂社、末社、所管社をあわせて125社からなります。伊勢市をはじめ4市2郡に点在しています。


伊勢神宮の社殿の建築様式は、「神明造」と言われます。建物の起源は縄文後期の建物にもみられる独立棟持柱を持ち、柱は掘立、屋根は萱葺で、その姿は飛鳥時代から変わらないといわれています。写真は内宮外幣殿です。

伊勢神宮内宮の正宮から荒祭宮に向かう途中に「御稲御倉」があります。ここには、三節祭でお供えされる御稲が納められています。この建物、神明造の特徴を近くから見ることができます。近くには行けない御正殿の造に近い建物になります。

伊勢神宮内宮の正宮は、参道から石階段を上ったところにあります。正殿を中心に瑞垣、内玉垣、外玉垣、板垣の4重の御垣に囲まれており、参拝する場所からはすべては見えません。参拝は外玉垣の外からになります。参道を歩いていると御正殿の屋根の鰹木が見えるところもあります。


伊勢神宮では20年に一度式年遷宮を行っています。これは、社殿や神宝を一新して御神体に新宮にお遷りいただく神宮の神事です。次回の第63回式年遷宮は、令和15年(2033)です。伊勢では式年遷宮の準備が今年から始まります。 写真:(C)”Visit ISESHIMA” Bureau


伊勢神宮では、令和15年(2033)に次回の第63回式年遷宮が行われます。今年から、様々な行事が行われ、これから8年間、地元の伊勢は大きく盛り上がっていきます。神宮にご用材を運び入れる伊勢の「お木曳き」行事など市内で見ることができる行事などもあります。写真:(C)”Visit ISESHIMA” Bureau

伊勢の地元では、伊勢神宮の式年遷宮の関連行事の伊勢の「お木曳き」行事(国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」伊勢市の「無形民俗文化財」)が令和8年から始まります。奉曳車の調整や木遣り歌の練習などが始まります。 写真:(C)”Visit ISESHIMA” Bureau

伊勢神宮には、博物館や美術館などがあります。一番新しいのは、外宮域内にある「せんぐう館」です。式年遷宮で一新する装束や神宝は、今日でも伝統的な方法で調製されていますが、「せんぐう館」では、その調製方法を学ぶことができます。

伊勢神宮「せんぐう館」は外宮のまがたま池のほとりに建つ博物館です。ここでは、神宮の日々の祭祀の様子や、式年遷宮によって伝えられてきた建築技術・神宝を作る工法などを解説しています。神宮に伝わる伝統を学べる博物館です。

伊勢神宮の「せんぐう館」のエントランスには外宮の正殿の扉が展示されています。第59回遷宮から正殿で使われて、第60回遷宮で下げられたものです。また、神宮のお祭りや式年遷宮などを紹介するシアターがあります。


伊勢神宮の「せんぐう館」の一番の見所は、外宮の正殿の側面部を原寸大で再現した展示です。そそり立つ棟持柱、見上げるような萱葺屋根の様子など、間近で見ることはできない正殿の建物の大きさや質感を実感できます。伝統技術の粋ともいうべき神宮の式年遷宮について学べる施設です。

伊勢神宮の外宮と内宮の間にある御幸道路沿いには、神宮のお祭りや歴史・文化に関する資料を中心に展示する「神宮徴古館」や日本最初の産業博物館である「神宮農業館」、平成5年(1995)式年遷宮を記念して建てられた「神宮美術館」があります。


