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令和07年08月22日

巡ろう!三重の文化観光:お伊勢参り(もっと勉強したい)

お伊勢参りと御師

 もっと、お伊勢参りと御師のことを知りたいなら、三重県三重県総合博物館(MieMu)です。お伊勢参りで、なぜ博物館?と思われるかもしれませんが、ここには、お伊勢参りについて詳しく知ることのできる展示があります。
 三重県総合博物館(MieMu)は、三重の自然と歴史・文化を一体的に扱った総合博物館。展示室前では、大きなゾウの骨格標本がお出迎え!このゾウは三重県で初めて発見されたもので「ミエゾウ 」といい、博物館のシンボルになっています。

ミエゾウ

三重県総合博物館展示物


 江戸時代、全国各地からお伊勢参りに来た旅人は、桑名や関など色々なルートで伊勢の国に入り伊勢へ向かいました。
 「伊勢にゆきたい伊勢路がみたいせめて一生一度でも」と伊勢音頭で唄われたように、江戸時代、お伊勢参りは、多くの人の憧れでした。街道を通り全国から多くのお伊勢参りの旅人が伊勢へと来ていたのです。
 伊勢からは、御師が日本各地に向かいました。御師は各地で伊勢信仰を説き、多くの人がお伊勢参りができるシステムを広めました。

お伊勢参り展示物

総合博物館お伊勢参り展示物


 御師たちは、日本各地を巡るとき、大麻(おふだ)や伊勢暦を持参しました。農村では、農作業の目安となる時期がわかる伊勢暦は大変重宝がられたといいます。三重県総合博物館(MieMu)では、大麻(おふだ)や伊勢暦を見ることができます。

総合博物館お伊勢参り展示物

総合博物館お伊勢参り展示物


 御師の屋敷はお伊勢参りの宿泊所でした。 三重県総合博物館(MieMu)には、御師の屋敷の中でも最大規模を誇った三日市大夫次郎邸の模型があります。模型の中には人の姿が!門での出迎え、慌ただしい調理場、祈りを捧げるお神楽、部屋での寛ぎ。彼らの会話が聞こえてきそうです。

総合博物館お伊勢参り展示物

総合博物館お伊勢参り展示物


 江戸時代の御師の屋敷では、お神楽をあげたあと、特別な料理が振舞われていました。三重県総合博物館(MieMu)では文献から再現した豪華な料理がどどん!と展示されています。現代人の目から見ても豪華絢爛なこの料理、伊勢の海の幸山の幸を贅沢に使ったご馳走です。この料理、ちょっと上客の料理だったそうですが、きっと、当時の人はさぞかし満足したことでしょう。

総合博物館お伊勢参り展示物

総合博物館お伊勢参り展示物


 三日市大夫次郎邸の模型がなぜ製作できたのか?それは、明治時代になって邸宅の真ん中に道が通ることになったために、図面が残されたためです。図面が残されていたことで、三重県総合博物館(MieMu)の三日市大夫邸の模型ができました。現在、邸宅跡は外宮近くの伊勢市役所と税務署になっていますが、なんと当時の塀の一部が伊勢市役所の裏側に残っています。

総合博物館お伊勢参り展示物

総合博物館お伊勢参り展示物


 明治時代に入り、政府の方針で御師は廃業を迫られました。また、戦災で多くの建物が焼失したため、御師の屋敷はほとんど残っていません。唯一残っているのが外宮の御師「旧丸岡宗大夫邸」です。残っているのは、門、玄関など一部ですが、その場所のまま残っているのは大変貴重なものです。
 現在、まちかど博物館として、事前予約で見学が可能です。

旧御師丸岡宗大夫邸(まちかど博物館サイト)

旧丸岡宗大夫邸外観

旧丸岡宗大夫邸内観


 お伊勢参りには、ある日突然お金も持たずに旅立つ「おかげ参り」「抜け参り」がありました。人々は道中、柄杓を持ち、施しを得て旅をしました。外宮付近には使用済の柄杓が山積みになっていたとか。三重県総合博物館(MieMu)では、おかげ参りのレプリカの柄杓を見ることができます。

総合博物館お伊勢参り展示物

総合博物館お伊勢参り展示物


 江戸時代のお伊勢参りの土産というと、伊勢暦 や菅笠、火縄、貝殻、物差し、薬、革に似せて作った紙(擬革紙 )で作った財布など、軽くて腐らないものが喜ばれました。三重県総合博物館(MieMu)では当時の土産も展示されています。当時名物を参考に、現代の土産を選んでみてはいかがでしょう?
 お伊勢参りには、「荷物にならない土産」として伊勢音頭 がありました。伊勢への旅の報告の時などに唄われ、全国各地に伝わりました。歌詞や合いの手、節回しなどが伊勢音頭に似ている歌が、今も各地に残っています。

総合博物館お伊勢参り展示物

総合博物館お伊勢参り展示物


 お伊勢参りで賑わった街道沿いには、多くの茶屋がありました。その茶屋で出された餅にルーツのある餅が、三重県には多く残っています。三重県総合博物館(MieMu)では、こうした餅も紹介しています。実際に現地で餅の食べ歩きをしてみる、というはいかがですか?

総合博物館お伊勢参り展示物

総合博物館お伊勢参り展示物

伊勢もめん(松阪もめん)

 伊勢もめん(松阪もめん)と伊勢商人 について、三重県総合博物館 (MieMu)では、当時の伊勢商人の店舗で使用されていた帳簿などの資料を展示し、伊勢商人がどのように豪商になっていったのかを紹介しています。
 「伊勢もめん(松阪もめん)」の縦縞は、鎖国以前に、松阪からベトナムへ渡った貿易商・角屋七郎兵衛がもたらしたといわれ、江戸 に持ち込んで、江戸で人気を博しました。
 伊勢(松阪)商人の中には越後屋(後の三越、三井家)などがいました。デザインの良さだけでなく、藍の防虫作用などを兼ね備えていた伊勢もめん(松阪もめん)。お伊勢参りの際には、実際の伊勢もめん(松阪もめん)を手に取ってみてはいかがですか?

総合博物館お伊勢参り展示物

総合博物館お伊勢参り展示物

本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 文化振興課 拠点連携班 〒514-8570 
津市広明町13番地
電話番号:059-224-2233 
ファクス番号:059-224-2408 
メールアドレス:bunka@pref.mie.lg.jp

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