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九鬼港(北牟婁郡九鬼村九木浦)


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 「尾鷲町より三里」の九鬼村大字九木浦(現尾鷲町)にあり、上記島勝港と同様、大阪商船の寄港地であった。明治33年(1900)・34年は臨時寄港地で、35年以降は毎日往復各1回大阪商船の船が出入りした。また、大阪商船の寄港については、大正9年(1920)6月から奇数日に大阪を出帆する船しか寄港せず、不便になった地元では陳情活動を行い、同13年から再び毎日寄港となったということも伝えられている(『尾鷲市史』下巻)。ちなみに、九木浦は鰤大敷網で有名であるが(写真47参照)、九鬼港の明治42年「輸出入品」統計を見てみると、米・麦・漁網・縄などを輸入し、輸出品の総価額222,322円のうち魚類の輸出額が214,755円で、いかに魚類が多かったかがわかる。

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