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南海魚類養殖場(度会郡南海村相賀浦)


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 ノリ養殖やカキ養殖は古くから多数行われていたが、魚類を対象とする栽培漁業が本格化するのは第二次大戦後以降である。しかし、明治40年(1907)にも「魚類養殖場」と名付けられた事業所が見られた。度会郡南海村(現南勢町)の間宮菊太郎ほか9名が共同事業として実施したもので、相賀浦の港湾近くに周囲約50町の大池を設け、絶えず海水を引き入れた。本場の養殖方法は「鯛、鰤、鯖、鱸の稚魚を小区画内にて飼養し漸く成長するに従ひ広く場内に放養するもの」で、「成長魚を捕獲して市場に販出する」ことを目的とした。

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