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五二会館陳列場(宇治山田市尾上町)


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 明治27年(1894)元農商務省次官であった前田正名が織物・陶磁器・金属器・製紙器・雑貨類の5品の製造、販売奨励のために品評会を計画した。そこに敷物類と彫刻が加わったため、五品会が五二会となった。三重県にも支部を設置され、宇治山田町に五二会館が建てられた。32年4月には山県総理・松方大蔵大臣などを招き第6回全国五二会大会が開催された(『伊勢新聞』)。その頃、既に五二会館は株式会社組織となり、陳列場は「三二年一月開場シ木造二階建ニシテ建坪二百三十七坪五合アリ・・・各地ノ物産ヲ蒐集シ且委托販売ヲ為シ」(『明治33年三重県勧業年報』)ていた。また、近くの虎尾山の山上には旅館五二会館もあり、そこからの眺望はよかったらしく、「楼上富士山を望むべし」と案内している。

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