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河崎町の綿五店(宇治山田市河崎町)


写真


 河崎町は勢田川沿いに発達した町で、海運に恵まれ各種の問屋などが集中していた。現在もその町並みがよく残っているが、写真は『三重県案内』の巻末広告ページに収録されたもので、「綿五 上野五兵衛 営業目録 麻苧・漁網・畳表」とある。このうち、麻苧(まちょ)は、麻と苧(からむし・・・イラクサ科の多年草)、またはそれらで織った布のことで、当時はからむしを畑に栽培し(県統計書には生産高・額を掲載)、その茎を原料とする織物があったので、「工業」の分類に含めた。なお、写真には「帝国 大勝利」と大きく墨書された筵状の巻物が店頭に置かれており、日露戦争終戦当時に撮影されたこともわかる。

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