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高岡社共同揚返場(一志郡高岡村)※


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 一志郡高岡村(現一志町)に明治42年(1909)2月設立。高岡村周辺の村々は養蚕業が盛んで、高岡村・大井村(同)には高岡製糸株式会社・井関製糸場が既に開業していたが、「生糸生産組合員カ器械製生糸ノ共同揚返シヲ行ヒ品位一定シテ荷造販売ヲ為ス」ことを目的として設立された。「揚返シ」とは繭から小枠に紡いだ糸を撚りを加えながら大枠に巻き換え、生糸製品としての価値を高める作業である。『明治44年三重県統計書』には「有限責任生糸販売生産信用組合 高岡社」として「職工男9人・女23人、生糸揚返高5,840貫、揚返料3,523円」とあるものの、その他の資料がなく、いつまで存続したのか、どんな範囲で組織されたのか、詳細な「高岡社」の実態はわからない。

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