『外宮御宮地図』 1鋪
寛政3年 (1791年) 253×182㎝
高倉山を含めた、総坪数約253,183坪にも及ぶ外宮神域を描いた絵図です。社殿等の配置が名称とともに詳細に記されており、当時の外宮の様子を具体的に知ることができます。また、風宮から登る高倉山内の「岩戸」も記されていますが、これは全国でも屈指の横穴式石室を持つ高倉山古墳で、近世ではその石室を天の岩戸に見立てた神楽が行われていました。
本図には寛政3年6月付けで外宮長官度会常陳の黒印が捺されており、写しではなく正本であることがわかりますが、作成の経緯は不明です。このほか、神宮の末社・摂社の境内を描いた明治期の丈量図、寛政年間の内宮風宮橋図や二見御塩殿図などがあります。
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