博覧会・共進会関係書類
明治前期には在来・新興産業の育成・普及・啓蒙政策の一環として、国や府県が主催する博覧会・共進会が頻繁に開催され、まさに「博覧会・共進会の時代」でした。
三重県には、博覧会・共進会の開催に至るまでの事務書類や、出品目録・出品解説書が多数存在しています。なかでも、明治14年(1881)の第2回内国勧業博覧会(東京上野公園開催)と同16年の第1回水産博覧会(同所開催)への出品解説書には、農林水産・鉱業分野の出品物に関する生産地・生産者・製造(漁獲)方法・由来・道具・用途・生産高等が記されていて、当時の県内産業状況を知ることのできる貴重な資料群と言えます。
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