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三重県公式ウェブサイト
大津から大垣を越えて高山へ。山をいくつも越えてようやく到着じゃ。着く早々、温泉につかり、地酒と飛騨牛に舌鼓。旅の疲れも吹っ飛んだ。
高山で何をしようかと考えていたら、宿の人が「『家具の祭典』をやってますよ」と言う。そういえば飛騨は質の高い家具の産地じゃ。せっかくなので、行ってみることにした。
会場の飛騨・世界生活文化センターでは、見事な家具が展示されており、展示品には触れることもできて、しばらく座って寛いでおった。木のぬくもりの心地よさに、お尻に根が生えてしまいそうじゃった。
いかんいかん、ここで旅を終えてどうする。名残は惜しいが席を立った。
屋外の広場では家具の端材を利用した積木をしておった。子どもらが楽しそうにしているのを見ていたら、幼子がわしに積木の極意を教えてくれると言う。小さな師匠に従って、しばし童心に返ったわ。
投句のコーナーでは、姉妹が机にへばりついておった。二人とも俳句づくりは初めてじゃと。「はいくってなに?」から始まったのに、二人ともたくさん捻り出しておったな。えらいものじゃ。学校によっては俳句の授業があるらしい。この子達もこれからじゃな。今日はその練習じゃ。
高山では木と人と温泉のぬくもりにこころが豊かになった。これだから旅はやめられぬ。
あまり長居をするとこの土地を離れがたくなる。そろそろ次の行き先、福井県へ向かおう。奥の細道で通った鯖江にもう一度行ってみるか。たしか鯖江はめがねの産地。わしに合う老眼鏡があればよいが。他にも面白いものが見つかるかも。楽しみじゃ。
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