みえの文化団体詳細
地域 | 伊賀地域 |
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団体名 | 名張能楽振興会(なばりのうがくしんこうかい)
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プロフィール | 昭和62年設立。現在、名張市内で活動する謡を主とする能楽愛好団体の7会派で組織されている。会員61名(2009・1月現在) 会長 澤 隆弘さん |
記事 |
お話を副会長で名張千鳥会(なばりちどりかい)代表の岡村俊作さんにうかがいました。 岡村さんが所属している会派は観世流の謡(うたい)とうかがいましたが・・ 「名張は能楽の大成者 観阿弥が妻の出生地である名張市小波田で初めて猿楽座(後の観世座)を建てたところです。その後、足利三代将軍義満の絶大な庇護を受け「能楽」として京の地で開花し、伝統芸能の一つの頂点になりました。このような背景があり 名張では能楽の愛好者が多く、私が所属している名張千鳥会は観世流の謡で仕舞・太鼓(金春流)もやっています。名張には観世流と金剛流の二派があり、7団体が活動しています。」 その7団体で構成されているのが名張能楽振興会なんですね。 「そうです。名張能楽振興会としては昭和63年に初めて新春謡曲仕舞大会を名張青少年センターで開催し、以来毎年催して今年で23回目を迎えました。また三重の能楽まつりに毎年参加しています。名張市の国道165号線沿い旧福田神社境内に「観阿弥創座之地」の記念碑と能舞台が建てられ11月の第 1日曜日には「観阿弥まつり」が開催されます。 この観阿弥を顕彰する祭にも出演しています。また児童謡曲仕舞教室を開いています。」 岡村さんはどんなきっかけで謡の世界に入られたのですか? 「私が25才、市役所の職員の頃です。上司から「これは老後に必ず役に立つから」と誘われ、当時はいやいや始めました(笑)。ところが76才になった今、しみじみと上司の言ったとおりだと感じています。まず腹の底から声を出すので健康にいい。それから今伝わっている本(文章)は観阿弥と世阿弥が二百番(作)以上つくったもの。室町時代につくられたものなんです。簡単に言うと、この本(文章)に節をつけてうたうのが謡なのですが、この文章にふれているとここから故事を知ることができるんです。とても奥が深く、それがまた楽しみでもあります。それにやはり名張の地で文化遺産を受け継ぎ伝えているという自負もあります。誘ってくれた上司に感謝です(笑)ですから、どうか若い皆さんも能楽を一緒に楽しみましょう。ご参加お待ちしています。」 難しそう、敷居が高そう・・と敬遠していた謡ですが、なんだか面白そう☆ 気軽に一度体験してみてはいかがでしょう。 岡村俊作さん 謡本 |
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登録日 | 平成21年2月17日 |