世界遺産とは
国際連合の教育科学機関であるユネスコに設けられた世界遺産委員会が定めた、世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(通称 世界遺産条約)の締約国からの推薦に基づいて作成した「世界遺産リスト」に掲載された、人類全体にとって顕著で普遍的な価値をもつ文化遺産あるいは自然遺産又は両方の遺産価値を併せ持つ複合遺産を指します。
世界遺産条約の締約国は2023年1月現在194ヶ国からなり、日本は1992年に締約を受諾しました。締約国は、自国の世界遺産の保護はもちろん、大規模な災害や武力紛争、開発事業や自然環境の悪化などの事由で危機にさらされ緊急の救済措置が必要とされる世界遺産について、国際的な協力並びに援助を行ないます。
「紀伊山地の霊場と参詣道」
平成16年7月7日に、三重県、和歌山県、奈良県の3県からなる「紀伊山地の霊場と参詣道」が、世界遺産に登録されました。
「紀伊山地の霊場と参詣道」は、「熊野三山」、「吉野・大峯」、「高野山」の3つの霊場と、これらを結ぶ「熊野参詣道(熊野古道)」、「大峯奥駈道」、「高野山町石道」からなる遺産です。
「紀伊山地の霊場と参詣道」は、霊場と参詣道が、自然と人との深い関わりのなかで形成され、すぐれた「文化的景観」を持ち、現在まで良好な形で伝えられていることが高く評価されています。
このうち、三重県内は、熊野参詣道の一つ、伊勢路が世界遺産の登録資産となっています。信仰の道が世界遺産となっているものは、多くはありません。「紀伊山地の霊場と参詣道」以外では、スペインとフランスにまたがる「サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡路」、 などがあります。
熊野参詣道伊勢路について
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