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みえの文化びと詳細

地域 中勢地域
名前 松尾 和男(表具師)

松尾和男さん
松尾和男さん

プロフィール  松尾和男さんは、 1985年〜1988年、岡崎にある工芸大学訓練校で表具技術を学び、1993年に一級表装技能士の資格を取得、その後二年に一度、三重県表具内装組合連合会が主催する表具作品展に出展しています。
 また、2008年に始まった三重県内各地でそれぞれの創作活動をしているものづくり作家「つくりびと」による年に一度の合同作品展「つくりびと展」を主催。第2回より出展を続けています。
記事  それぞれの作品の持ち味を生かすために存在する軸装・額装は、芸術作品にとってなくてはならない影の存在です。書や絵画などの作品を、落ち着いた空間に納め、その美しさを表現させる軸装・額装を制作する表具師松尾さん。
 持ち込まれた作品を、和紙や布であしらい、掛軸や額、襖や屏風への仕上げ、修復・販売など、お客様のニーズに応えていく仕事です。
 「祖父が久居で表具店を営んでいたことから、父や父の兄弟も表具師の道を進む「表具師一家」の中で育ちました。そうしたことからもともと芸術活動に関心があり、学校を卒業後いったんインテリア関係の会社に勤務をしましたが、父の店を継ぐことにしました。この店の仕事を続けて30年、久居一志地域に数軒あった表具店も少なくなってしまいましたが、父から受け継いだ店を守り、表装の技能を高め広めていくことに生き甲斐を持って活動しています。」と松尾さんはおっしゃっています。
 「つくりびと展」は、津市久居にある有形文化財「油正ホール」で年に一度開催され、2015年には第8回目を迎えました。三重県内のさまざまな分野で創作活動を続けている「つくりびと」が集まる合同作品展示会です。松尾さんは、この展示会を主催し、第2回から作品を出展し続けています。
 また、店内のスペースを使って小さなギャラリーを開設し、地域の人の作品を展示し紹介できるコーナーとして利用しています。
 松尾さんの所に持ち込まれた作品は、いずれも世界に一つしかありません。だから失敗は許されない仕事です。「預けられたものを大切に扱い、慎重に気を使いながら仕事を進め、出来上がってお客さんに喜んでもらえることに生き甲斐を感じている」とおっしゃっています。松尾さんの表装も美しいものですが、目立ちすぎないよう作品として全体を見てもらえるよう工夫しています。人が安らぐ空間として、人々が和むような環境が作れたらという思いで作品づくりをしています。
表装・額装見本
表装・額装見本
「つくりびと展」展示作品
「つくりびと展」展示作品
問い合わせ先 住所 津市一志町田尻70−4
TEL 059-293-0175
e-mail  
ホームページ http://ameblo.jp/matsu-hyou2/
取材機関 津地域防災総合事務所
地域調整防災室 県民防災課
電話番号:059-223-5300
E-mailアドレス:tchiiki@pref.mie.jp
登録日 平成28年2月26日

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