みえの文化びと詳細
地域 | 中勢地域 |
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名前 | 酒井 巧
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プロフィール | 1934年(昭和9年) 津市白山町古市に生まれる 1956年(昭和31年) 三重大学学芸学部卒業 紀伊長島小学校に教諭として初任勤務 1994年(平成6年) 白山町家城小学校長として38年間の教員生活を退職 家城小学校長時、地元(ふるさと)の歴史を子どもたちに伝えていきたいと願い、全校集会の場、150人の児童を前に使える大型紙芝居を制作。 その紙芝居は、今も地元ガイド(白山道しるべ会)の活動をはじめ地域の様々な取組等に利用している。 |
記事 |
白山道しるべの会の案内で、雲出川沿いにある景勝地「瀬戸が淵」を訪れたとき、そこに伝わる伝説を、大きな紙芝居で伝えてくださった方がいらっしゃいました。片面模造紙大で作られたその作品が広げられると、しっかりした絵と読みやすい墨字で描かれた物語に驚きと感動を覚えました。その読み方も味があって臨場感がありました。 酒井さんは、学校の教師を退職し、地域(白山町)のボランティアガイドをされていますが、名所によっては、こうした自分で作った紙芝居を披露して伝説を伝えておられます。 家城小学校で校長として勤めていたとき、公民館行事に参加し交流した老人会の方々に、昔から地域に伝わる伝説を伺い、これらの話を後世に残していかなければと強く思われたそうです。 「子どもの心や頭にしっかりと残せるよう、感動的な場面になるようにしたい。」そのためにも大きな画面に絵を描くこと、そして話を子どもにわかりやすい言葉で伝えられること、できるだけ臨場感をもって表現できるように心がけたそうです。子どもにも、実際に「探検クラブ」のクラブ活動を通じて現地での話をしたり、ストーリーを共に考え合ったりして仕上げたそうです。 全部で16作品を仕上げ、それを写真化して「家城の昔ばなし」と題しての文集本にされました。それは、白山町教育委員会から地域の教材副読本として学校に配布され町内の学校でも利用されています。 現在は、地元白山町古市地区の地域を盛り上げていくために地域の有志で「古市やすらぎの里づくり協議会」を創成し、岩屋大師堂や首塚大明神堂の案内看板やベンチの設置、雲出川の河畔への桜の植樹などの環境整備や、地元の伝説を掘り起しての話づくりやガイド案内にも取り組んでおられます。 作品文集 津まつりにて |
問い合わせ先 | 住所 津市白山町古市128 TEL 自宅 059−262−4398 携帯 090−5627−2363 |
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取材機関 | 津地域防災総合事務所 |
登録日 | 平成26年11月14日 |